淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

七夕

 今日も朝から暑い。だが、雲がないので今年は綺麗に天の川が見えるかもしれない。
今のところ雨が降る予報も出ていないので天の川が溢れることはないだろう。織女と牽牛の1年に1度のデートが、今年は流れずに済みそうだ。

 それにしても、織女と牽牛の伝説を子供のころに聞いたときには素直だったせいか何も疑問に思わなかったが、今では気になることがある。
 どんなに仲の良いカップルだってやがて飽きがくるので、ずっとひたすらイチャイチャするのにも限界があるだろう。
 織女の父親である天帝をはじめまわりの大人たちも自分の経験上、それくらいわかるはずではないのだろうか。
 ちょっと大人になって気長に待ってやるくらいの配慮があっても良かったような気がするのはマスヲだけだろうか。
 天帝だって妻と知り合ってすぐのころは、仕事に支障が出るくらいに恋愛にのめりこんでいたかもしれないのに、だ。もちろん、織女と牽牛ほどひどくは無かったかもしれないが。神様も自分のことは棚に上げて他人には厳しいのかもしれない。

 さて、マスヲの場合は魅力的な女性の前だとどうしても恰好をつけてしまう。仕事上で魅力的な女性から依頼を受けるとどうしてもなかなか断れない。しかもおだてられるのにも弱いのだ。

 あるプロジェクトに参加していた時だった。その日の自分の予定の仕事量は終わっていたのでマスヲは帰ろうとしていた。すると進捗を管理している女性から、声をかけられたのだった
 何故かその日から進捗を管理している担当が20代前半のメガネが似合う小柄なチャーミングな女性になっていた。
 進捗が全体的に遅れているので他の部分を手伝ってもらえないかという依頼だった。
 当然、マスヲは断らなかった。すぐに取り掛かり、作業を終えて彼女に報告した。すると彼女はマスヲを煽てながら次の仕事の依頼をしてきた。そしてマスヲは断らずに受けた。そんなことを数回繰り替えした日があったことが懐かしい。
 そんな彼女も同じプロジェクトに参加していた好青年と結婚したのだ。
そして数年前に子供ができたことも好青年だった彼から聞いた。
 今夜あたり、彼女たち家族は皆で天の川を眺めるつもりなのだろうか。

 さて、実はマスヲも今夜は娘に会いにいくつもりだ。

形見

 今日の午前中にやっと先延ばしにしていた母親のパソコンの問い合わせに対応した。日曜日に頼まれて今日が木曜日なので4日もかけたことになる。
 仕事も休みなのにすぐに対応しないなんて、どんな親に育てられたのだろう? 30歳過ぎたら親のせいにするな、という言葉も聞いたことがあるので、やはりマスヲが単に怠け者なだけだろう。

 実はもうひとつ自分の中で先延ばしにしていたことも今日行った。亡くなった父が使っていたパソコンをマスヲが引き取ることだ。かなり前から母親と弟の了承は得ていたのだが、こちらも何となく先延ばしにしていた。

 父の職業はフリーのメカニカルエンジニアでマスヲが物心ついたころには数人の人間を使い、街中で事務所を借りて仕事をしていた。そのころは製図板で図面を書いていたので、事務所内にはいくつもの製図版やコピー複合機などが所狭しと、置いてあったのが懐かしい。

 マスヲが今の仕事をするころには、父はパソコンでCADソフトを使用して仕事をしていた。
 そのころには父親の事業も身の丈にあった規模にしていた。自宅の一部を仕事部屋として、ひとりで仕事を続けていた。
 2度目の癌の手術をしてからも時折お客に頼まれて仕事を受けていたのには、今思い返しても敬意を払わらずにはいられない。

 CADソフトを使用するということは当然、パソコンを使用する。たまに父親にパソコンのトラブルの相談を受けると、こちらが面倒に感じることもあった。そんな時には父への態度にも出ていたのか、もっとわかり易く丁寧に教えてくれと言われたこともあった。

 マスヲが今の職種を選ぶ前に悩んでいたことがある。
 父にはあまり深刻な相談をしたことがなかったと記憶しているが、次のようなニュアンスな答えが返ってきたことが印象深かったので心に残っている。
『仕事には大抵2種類しかない。物をつくることか物を売ることだ。』
 この言葉がずっとマスヲの心に突き刺さっていたのだろう。今でも自分にはエンジニアとしてのセンスがあるとは思っていないが、父の言葉がいくらかの心の支えになっている。

 父のパソコンを使う気持ちになったのは、数年経ってやっと父の死を受け入れたということなのかもしれない。

システムエンジニアだからといって

 今日は朝から気分が乗っていたのか、小説の執筆が思いのほかはかどった。午前中は暑くもなく、湿度もそれほど不快に感じなかったからかもしれない。
 それでもさすがに昼近くになってくると集中力が切れだしたのか、執筆にも飽きてきたので気分転換がしたくなり、昼からは外出した。
 車で30分以上かかる友人の床屋にでかけた。その帰りにスーパー銭湯でのんびりと時間を過ごし、最後に大型スーパーで夕食に焼きそばを食べたくなったので、焼きそばのレシピに使うピーマン、キャベツともやしを買った。豚肉は冷蔵庫にあったので買わなかった。

 帰宅すると19時を過ぎていた。ケーブルテレビのナイター中継をみながら手早く焼きそばと豆腐と小松菜の味噌汁を作った。久しぶりに焼きそばを焼いたが食べたい時に食べたいものを食べるのはやはり最高だ。
 夏には冷たい麺類も美味しいが、暑い中に食べる焼きそばも捨てがたい。また、汗をかいてしまったので眠る前に簡単にシャワーを浴びることになるだろう。

 実は今日あたり、実家に行って母親のパソコンを診ることにしていたのだが、先延ばしにしてしまった。先週の日曜日に頼まれているが何日も先送りにしている。
 他にも今、他の友人からもUSBに入っているデータの復旧を頼まれているが、それもあまりはかどっていない。
 ようするにあまり気が乗らないのだ。

 マスヲの職業はシステムエンジニアだ。家族、友人や知人から見ればパソコンなどに詳しいと思われがちで、時折いろいろな依頼をされる。
 パソコン関係のことならまだわかるが、最近増えているのはタブレットやスマフォへの質問や対応だ。
 以前勤めていた総合病院は積極的にタブレットやスマフォを医療現場に導入することを外部にアピールしていたので、そのときにやむを得ず多少勉強した程度なので、そんなに詳しい訳ではなく、相手の要望によっては対応できないケースや即答できないこともままあるのだ。

 ちなみに前の現場の左隣のエンジニアと今の会社にほぼ同時期に入社したが、すでに退職したエンジニアのふたりとも自宅にパソコンもなく、携帯電話もガラケーだ。
 ふたりともしばらくはパソコンもスマフォも購入する予定はないとのことだ。
 システムエンジニアだからといって必ずしもIT機器に詳しいわけではないことを、たまにはまわりにわかって欲しい時もある。

自分のセンスの無さを棚に上げて

 今日は診療内科の通院日だった。予約時間に到着するといつも以上に混雑していた。
 どうやら電子カルテのトラブルらしく診察が上手く進んでいないようだった。イライラしているせいなのか、何度も自分の診察がどれくらいになるかを確認している女性の患者がいたほどだ。
 電子カルテのトラブルと聞くとマスヲはある程度の待ち時間が発生しても納得してしまう。以前、総合病院でもシステムエンジニアとして働いていたことがあり、その時も結構トラブルがあったからだ。
 待合室がいつも以上に混雑しているので、何人かの患者が気になってしまい、文庫本を読みながら観察していた。

 まずはマスヲの正面に座っていた母と娘の親子だ。まず、どちらが患者なのかを推察した。
 娘のほうが色白で病的に見えたので彼女が患者ではないかと思った。彼女はこの時期なのにブラウンのワンピースを着て、同職系の革靴に白いソックスを履いていた。25歳前後に見えた。
 母親も娘が来ていたワンピースに似た色のTシャツと黒のパンツスーツに黒のビニールスニーカーを履いていた。
 二人で連れ立ってきたということはどちらが患者かわからないが、診療内科で診察を受けるような症例は外側からではわからないが重度なのだろうか。

 マスヲの隣に座っていた女性は朱色とオレンジの中間色のワンピースを着ていたが、よく見るとしわがよっていた。彼女も何故か連れ立ってきていた母親とは違うタイプではあったが黒のビニールスニーカーを履いていた。年齢は30歳くらいだろうか。病気の症状のせいもあるだろうがイライラしているのが表情にも表れていた。

 3人に共通して感じたのは服装のセンスの悪さだ。マスヲが通院している診療内科は名古屋駅にある。
 そんな場所を彼女たちがあの服装で歩く姿を想像すると失礼ながら少し笑ってしまいそうだったし、彼女たちの顔やスタイルが悪くなかったので勿体なくも思った。

 以前、総合病院に勤めていたときにお昼休みなどに同じ部署の人間とよく女性職員の通勤ファッションの話をして盛り上がった。
 郊外にあった病院のためか、近所のコンビニなどで見かけるとメディカル職とコメディカル職の女性職員はセンスが悪い人が多いのですぐわかるとよく話したものだ。
 だが、そのときに何度か言われたことがある。淡白さんの指摘は鋭いのだが、何故自分の服装のセンスがないのかと。

ストイックなだけなのか気違いなのか

 7月初めからしばらく会社から休みを頂くことになっている。いつから次の現場になるかわからないので、今のうちにやりたいこと、行きたいことをしておこうと思って早速、今日出かけた。

 

 早朝に長良川沿いの国道156号線を車で北上する。途中の道の駅でトイレ休憩した際に、長良川を眺めると心なしか清流からも初夏を感じる。

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 途中で156号線を左に折れて山道を20分くらい走ると、目的地に到着した。目的地はウイングヒルズ白鳥リゾート

 

 今日は2年ぶりにウイングヒルズ白鳥リゾートのサマーゲレンデを滑走するつもりだった。

 実は6月29日に取得した有給休暇の目的はサマーゲレンデを滑走するつもりだったのだが、7月14日までは金曜日から月曜日までしか営業しないために、滑走できなかったのだ。

 仕事の情報収集不足なら仕方がないが、レジャーの情報収集を怠るなんて遊び人としては恥ずかしかった。

 

 サマーゲレンデといっても、雪上を滑走できるわけではない。人工スノーマット「PIS*LAB」が敷き詰められたゲレンデを滑走するのだ。

 ブーツとストックは普段使用するもので問題ないのだが、スキー板だけは専用のものを使用することをゲレンデ側からは推奨されている。

 専用板にワックスを塗り、散水されたプラスチック製の人工芝のような白色マットを滑走するのだ。

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 全長はおよそ1000メートルでクワッドリフト1本を乗車して滑走できる。当然、スキーだけでなくスノーボードも滑走できるのだが、今日滑走していたお客の比率は4:1くらいで圧倒的にスキー客が多かった。

 

 昨年も何回か滑走するつもりで、散水されるマット状を滑走する対策として3万円ほどする高価な合羽を購入したのだが、スケジュールが立たずに結局一度も滑走できなかった。

 今年は月に1度はサマーゲレンデを滑るつもりでいた。昨年1度もサマーゲレンデを滑れなかったことも理由のひとつだが、それ以上の理由がある。

 

 春スキーで訪れた御岳チャオスノーリゾートの帰りに立ち寄った濁河温泉で、67歳の男性がその年齢でバッジテストのテクニカルプライズを取得したことを自慢げに話してきたのだ。

 初めは半信半疑で聞いていたのだが、彼のスキー理論などを聞いているうちに納得した。

 納得すると今度はマスヲがトレーニング方法などをいくつか聞いたのだが、シーズンオフのトレーニングを聞いたら初めは特別なことはしていないと言っていたが、こちらがしつこく聞くとウイングヒルズのサマーゲレンデに月1回は行くことをすすめてくれたのだ。

 マスヲの今シーズンの雪上滑走は5月で終わっているので、そういう意味でも本当は先日の木曜日に滑走したかったのだ。ぎりぎり6月滑走になるので月1回ペースを守れることになったからだ。

 

 今までは散水された水でブーツが濡れることが嫌だったのでスキー道具一式をレンタルしたのだが、雪上で使用するブーツで滑ったほうがいいことも聞いていたので、今回はスキー板だけを借りた。しかも上級板が良いと言われていたので、その板を借りたのだが4時間レンタルで4000円、1日で5000円もしたので少し怯んだが上級板を借りた。

 

 2年ぶりにサマーゲレンデを滑ってみてすぐに良かったと思った。

 まず気が付いたのは1か月滑ってないだけで自分がスキー板に乗るポジションが悪くなっていることだ。

 自分のブーツで滑ったせいかレンタルブーツで滑ったときよりも、雪上で滑った感覚に近い感じがした。

 また、「PIS*LAB」を滑るデメリットとしてスキー板のエッジがへたってくるのだが、それを滑走中にフィーリングで感じることが出来たことだ。

 最後に確実に自分のスキー技術の向上を確信した。2年前のときは大回りで滑ることも苦労していたせいか、ゲレンデ幅が狭く感じて怖かったが、今回はゲレンデ幅が広く感じたし大回りであれば、慣れてくるにしたがって自分のフィーリングに近い感覚で滑ることができた。

 

 初めは1日滑ることを考えてスキー板を1日レンタルにしてしまったが、昼食を取った後に数本滑るとかなり疲れてきた。

 この疲れの早さも1か月のインターバルのせいかと思っていたが、リフト係りの人に聞いてみたら雪上に比べれば「PIS*LAB」のほうが疲れやすいことを当たり前の様に教えてくれた。

 

 リフト券にセットでゲレンデサイドにある温泉入浴券もついていたので入浴して汗を流し、露天風呂で高原の風にあたっていると久しぶりに仕事以外で体を動かしたせいか爽快感を感じた。

 ただやはり、思った以上に疲れていたようで帰りの運転は眠くて仕方がないために、3度も数十分ほどの仮眠を取りながら帰宅した。今週の金曜日も滑走するか迷っている。