淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

ポルターガイストの正体

 3日ほど前から突然起こった。帰宅すると今まで聞いたことがない音が、家のどこからともなく聞こえてくるのだ。
 弱々しく笛を吹いたような音なのだが、音の終わりは切れている。アナログ音のようにも聞こえるのだが、無機的な音がほぼ定期的に鳴り響くのだ。ピ……、ピ……、ピ……と。

 最初は妻が置きっぱなしにしている、仕事道具である幼児用の遊具が音を出しているのではないかと思っていた。むかしから彼女は保育士のために、身銭を切ってそれらを子供のために買い集めていた。それらが音を立てることは何度かあったからだ。
 だが、妻の荷物が置いてある部屋を閉め切っても、奇音の大きさは変わらない。どうやら、妻の置き土産でないことがわかったが、気持ちは晴れない。

 このblogなどで文章を書いたり、読書をしていれば耳障りな音なので、気になって仕方が無い。食事やテレビを見ていても気になるほどだった。
 一番困ったのは、眠るとき。一年以上、ストレスからくる自律神経の異常で睡眠が浅いからだ。
 就寝時には眠りを深くするための薬を飲み続けているが、今朝はついに限界が来た。併せて、お酒も呑んでいたのにもかかわらず。
 その薬を飲むときには、お酒と一緒に服用することは控えるようにと、調剤薬局の薬剤師には言われているが。

 昨夜は仕事帰りに呑みに行き、終電で帰宅した。ベッドに入ったのは午前2時近く。それでも、今朝は6時過ぎに聞き慣れたくないが、聞き慣れてしまった音で目が覚めた。
 超常現象か科学的に立証可能なことかを調査するために、まずは音と音の間をスマホのストップウォッチ機能で計測をした。すると、ほぼ30秒間隔であることがわかった。

 キッチンでお茶を飲むために、スマホを片手に1Fに降りかけたそのときだった。聞き耳である左耳の正面がピンポイントで音をキャッチした。視線をその方向に向けると、直径10センチほどの大きさの白い円形の人工物が、壁に張り付いていた。その人工物とは家庭用の火災報知器だった。

 すぐに火災報知機を壁からはがして、裏側を見ると電池切れが近づいたときの警告音の説明が書いてあった。デジタル音にもアナログ音にも聞こえなかった、変なノイズの正体はポルターガイストではなかった。火災報知器の電池切れを知らせる音だったのだ。
 ほっとしたが、少々腹も立ってきた。もっとストレスの感じない通知方法を火災報知器の製作メーカーは考えつかなかったのだろうか。

 おかげで、今日は久しぶりに午前中からの仕事中、眠くて仕方がなかった。また、こんな時に限って仕事も無茶ぶりされる。ホトホトついていない。
 だが、今日帰ってからは、再び静かな環境でこのblogを書くことが出来た。おそらく、眠りもここ数日よりは深くなるだろう。
 ポルターガイストや霊的な現象でなくてよかったと、つくづく思うマスヲ。何しろ気が小さくて仕方がないから。男としては情けないけれど。