淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

マヨネーズ泥棒

 5日ぶりに本業の現場に復帰した、今朝。席に着くなり、先日書き直したばかりの設計書を、チームのリーダーから再び書き直すように指示された。
 論理的に間違っているのではなくて、書き方の作法の問題が違っているとのことだった。
 副業先の労働で、週末にただでさえ心身をすり減らしていたのに、朝一から少ないやる気がさらに減ってしまった。

 続いてリーダーは次のことを話題にした。今日引っ越しがあることを。
 自分たちが作業しているオフィスは7Fだが、午後には6Fに移動しなければならないらしい。だが、詳細な移動時間などの指示はなかった。

 お昼休み明けに誰からも具体的な指示が出ない中で、6Fへ席が替わる対象者は三々五々に移動し始めた。
 対象者への指示が適切でないために、皆の動きに統一が取れなかったために必要以上に時間がかかってしまったと、自分は思う。対象者全員の移動が完了するのに、2時間以上かかった。

 その間、当然仕事は出来ない。移動した対象者の生産性は今日、あきらかに落ちているはず。
 その代償を一番被るのは、電力会社から電気を供給している消費者だと自分は考える。
 電気やガスなどのインフラは競合会社が少ないために、消費者の選択肢はどうしても少なくなる。
 そのことにあぐらをかいて、それらの会社は無駄を積み重ねている。内側から自分が見るかぎり。

 7Fから6Fに移動してもそれほどの変化は無いと思っていた自分。15Fのオフィスビルはどの階もほぼ間取りが一緒だからだ。
 だが、いくつかの違いがあった。まず、傘立ての位置が違った。7Fはエレベータホールの脇にあったが、6Fはオフィスの中。
 机のサイズをメジャーで測ったら横幅が数㎝広くなった。これは嬉しい誤算だった。たった数㎝だが、より広く見える。

 最後は冷蔵庫の位置だ。冷蔵庫の置かれている場所は大きく違った。7Fはオフィス内に置かれていたが、6Fは休憩室に置かれている。
 しかも、冷蔵庫の前にマジックも置かれていなければ、自分の所有物に名前を明記することを促すような掲示もない。

 自分が最後に運んだ荷物は弁当を食べる時に時折使う、マヨネーズ。
 休憩室にある冷蔵庫を開けると、庫内は閑散としていた。飲料がまばらだったことはともかく、調味料がひとつも入っていない。味噌もマヨネーズも。そこに、自分だけがマヨネーズを入れた。

 帰り際にリーダーに尋ねた。何故、6Fは冷蔵庫が休憩室にあるのかを。
 するとリーダーはその理由を教えてくれた。7Fも以前は休憩室に置かれていたのだが、ある特定の人物の所有物だけが頻繁に盗難に遭ったからだと。
 しかも、その被害者は自分と同じチームの男性メンバーだ。あくが強い自分が言うのもなんだが、被害によく遭ったという彼は、かなり個性的。
 悪い人ではないと思うが、彼がよく被害に遭ったというのには、なんとなく腑に落ちた。
 自分もマヨネーズを盗られたり、隠されたりしないようにしなくては?