淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

きれいな秋の空を見ていたら

 昨夜の風呂上がりから過ごしやすく感じていたが、今日目が覚めた頃には少し肌寒さを覚えたほどだ。
 それでも、まだ蒸し暑さがぶり返したここ数日よりは、ぐっすりと眠ることができた。
 おかげで目覚めはよく、身体は久しぶりに軽やかだった。

 自宅から駅まで自転車で向かう途中、西の空を見ると青いだけでなくて彩度のグラデーションが美しかった。
 美しいものを見つけると、自然にテンションも上がる。
 こんなことに気がつくようになったのも、写真を撮るようになったことが影響しているのかもしれない。

f:id:mobemobe617:20190919161628j:plain
今朝、職場近くで落ち着いて撮った空の写真。
 綺麗な青空に見とれたことで浮ついていたのだろう。朝からとんでもない間違いをかましてしまった。通勤先とは逆向きの電車に乗ってしまったからだ。
 乗車した電車の行き先は名古屋の都心。普段、使用する自宅から最寄りの駅からその路線に乗るときには、公私ともに圧倒的に都心方面に向かうことが多い。ぼんやりとしていたら身体に染みついていた習慣が、そうさせたのだろう。

 乗車してすぐに気がついたので、一駅で降りて本来向かうべき方面の電車に乗り換えたが、穏やかだった自分の心が一気にざわめきだした。
 それでも、電車に乗ってしまったら自分としては何も贖うことができない。気を紛らわせるために意識をスマホに向けた。
 すると、自分の気を紛らわせるような文章をオンライン上で見つけることができた。それは作家、辻仁成の日記だった。
www.designstoriesinc.com
 彼の日記はほぼ毎日のように読んでいるが、今日見た文章はいつも以上に興味深かった。そればかりか、通勤電車に乗っていても、それを忘れさせるくらいに自分を感涙させた。
 乗車する電車を間違えたことは恥ずかしいことかもしれないが、人に隠すようなほどのことではない気がした。
 仕事に遅れるかもしれないが、わざとしたことではないので、現場にただ報告すればよいだけだと、自然に思えた。それで、機嫌を損ねる相手であれば小さな人間性だと見下してやればいいと。
 ただ、それでも最低限のことは試みるつもりだったが。

 乗換駅で改札口に近い先頭車両に乗っていたので、降車が近づくと車両内をより前方の扉の前まで移動した。
 電車がホームに停まって扉が開くと、一目散に走った。乗換先の駅のホームに向かって。
 自分よりも先に1人、先行している男子高校生が見えた。もう少しスピードをだせば追いつけそうな気がしたが、改札を抜けてホームに向うための昇り階段に差しかかった。

 階段の上から人波が押し寄せてきた。
 どうやら、自分と彼が乗るために急いでいた電車がホームに停まったようだ。
 彼は人波をうまくかわしながら、加速して見えなくなったが、自分は思うように急げなかった。
それでも、足がもつれそうになりながらも、なんとか階段を昇りきって電車に飛び乗ることができた。

 朝一番のミスをなんとか自分で帳消しにはできたが、この頑張りは果たして意味があったことだろうか。
 こういったことの積み重ねで勘違いが進み、不必要で意味のない頑張りをすることが習慣化して、自分を壊す道に突き進むことのないように気をつけたいと、数時間経った今は考えている。

f:id:mobemobe617:20190919155906j:plain
今日の写真はMumeiさん。