今までに何度か触れてはきたけれど、このblogは未来の娘を読者の一人と想定して書き続けている。
その視点があるので、どうしても文章にするのを避けてきた内容があるのは否めない。
だが、今まで自分がなんとなく感じてきたことが、エビデンスとしてはっきりと目の前に現れた。どうするか迷ったが、隠す方がよくないと判断したので、今日は昨日に続いてキーボードを叩いている。
世の中はやっぱり残酷だ。どんな手段を使ってでも勝者のみが優遇される。それが逃れようもない事実だった。
自分の実感としてはなんとなく思っていたが、次のようなエビデンスを知ってしまった。
イギリス:エセックス大学の研究(2024年発表)
約7,000人を対象に、10歳時点での行動と46歳時点での生活状況を、約40年にわたって追跡調査した大規模な研究。
結果:子どもの頃にいじめ加害者だった男性は、いじめに関わらなかった男性に比べて、中年期に年収が高くなる傾向が見られた。また、仕事に対する満足度も高いという結果が出ている。
理由:子ども時代の「いじめ」という行動の裏にある「攻撃性」「競争心」「支配欲」といった特性が、大人の社会(特に競争の激しい職場)では「リーダーシップ」や「交渉力」として高く評価され、昇進や昇給につながりやすいため、と分析されている。
イギリス:エセックス大学 社会経済研究所(ISER)
British Cohort Study (BCS70) データに基づく分析(2024年発表)
内容:幼少期の攻撃性と中年期の社会的成功(年収・職務満足度)の相関について
カナダ:マクマスター大学の研究
進化心理学の観点から行われた研究。
結果:いじめ加害者は、自尊心(セルフエスティーム)が高く、社会的地位が高い傾向にあった。また、異性からの人気が高く、デートの回数や性的なパートナーの数が多い傾向が見られた(これが高い婚姻率にもつながる要素だ)。
理由:いじめを「資源(地位や異性)を獲得するための戦略的行動」と捉えた場合、他人を支配して優位に立つ能力が高い個体ほど、生物学的に「優秀(強い)」とみなされ、パートナーを得やすい、という解釈だ。
カナダ:マクマスター大学 心理学・神経科学・行動学部
進化心理学の観点によるいじめの研究(トレイシー・ヴァイランコート教授らによる研究群)
内容:いじめ加害者の自尊心、性的パートナー獲得数、精神的健康度について
娘だけでなく世間の子どもに対しても、「いじめはよくない」と一義的には簡単に言えなくなってしまった。だからといって「いじめが正しい」なんて言う気もない。
「自分がされて嫌なことは他人にしないでほしい」「優しい人になってほしい」という、自分の単純な願望を、子どもたちへ気安く言えなくなってしまった。
暴力や他人を攻撃することには辟易している。だが、そんな行為に及んだ本人の人生が好転するのであれば、それを否定する権利が他人にあるのだろうか。
誰からも好かれるような優しさ溢れる人が成功する物語。そんな物語を評価したり望んだりするのは、もう時代錯誤なのかもしれない。
今までそれなりの規模の組織で働いてきたことが何度かあるが、その時の印象はいずれもよくなかった。
その理由の一つは、組織内で重要なポジションに就いていたほとんどの人間に、思考や性格に問題があったような気がしたからだ。
もちろん、一部にはそうでない人もいたが、圧倒的に少数だった。
業界ならではだと思うが、某IBMのOBと仕事をしたことが何度かある。
OBの印象は一人を除いて悪い印象しかない。もっとも悪い印象だった人物とは、ある会議室に一対一で呼び出されて罵倒された。相手は叱責したつもりなのかもしれないが、今の世の中だったら完全にハラスメントと判定されるだろう。
頭に来たので言い返したら最後は互いに怒鳴り合いになり、驚いた他の従業員が会議室に飛び込んできて、その場は強制終了となった。
それからしばらくした後、自分はその仕事先を去ることになり、しばらくは金銭的にかなり苦労した。
人生で何度もお金に困ったことがあったが、このころが一番のピークだった気がする。
ひょっとしたら自分を追い落とした彼は、自分への言動が評価されているのかもしれない。積極的な態度に見えるからだ。
自分の態度も非積極的だとは言えないのに、評価されなかったのはなぜだろう。
自分よりも立場が上の者、お金を持っている者に対して、一切の同情をやめたのはこのころからのような気がする。
今日の写真のモデルは織部 みうさん。