淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

カツオとマスヲ

 今の仕事先で右隣に座っている男、『串勝男』。
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 彼の契約が今月末までらしい。本人がそのことを知ったときにはいい気分はしなかったらしく、ぼやいていた。俺って要らない子だからさぁ、と。
 マスヲだったら、契約が今日までだと言われたら喜んでしまうし、実際に間に入っている会社の営業にもなるべく早く今の現場を切り上げたいと伝えてある。彼とは対照的だ。

 勝男が所属している会社の規模はしらないが、社内ではそれなりのポジションらしい。来月から働くことになるプロジェクトの情報を知ったころは、次の現場もどうやら酷そうだと話していた。
 だが、今朝から少し彼の行動が変わってきた。

 今の会社がマネージメントするプロジェクトでは長く従事する外注は少ないようだ。それは自分だってよくわかる。マスヲより遅く参加して、もうすでに去っていたエンジニアもいるほどだし、先月から参加したあるエンジニアも今月末までらしい。
 どうやら今月末までのエンジニアが他にも何人もいるようだ。

 その状況で勝男は暗躍しだした。今月末までのエンジニアで彼のいいなりになってくれそうなエンジニアのスキルを聞いて、次の現場に誘っているのが耳に入ってきた。営業も兼ねているといえば聞こえはいいが、要は手配師だ。

 彼の目は次の仕事に目が向いてしまったようで、すっかり今の仕事への情熱は覚めてしまったようだ。とにかく、愚痴や文句が多い。ほとんどが的を得ているのだが、今さらながらと横で聞いていて思ってしまう。
 最初からおかしいと感じたことは直接でも間接でも訴えればよかったのにと。自分みたいに。

 ところで、何故勝男は自分を誘ってくれなかったのだろう? 彼の言いなりになるタイプではないし、自分も彼のことが特別好きではないのだがあることに気がついたからだ。
 2人はある意味いいコンビになれそうな気がするからだ。彼は技術力はあるが洞察力や交渉力に乏しい。マスヲは技術力や専門知識は足りないが洞察力は彼に勝っているし、交渉力もそれなりに備えていると自分では思っている。
 また、2人とも対してモテそうもないが女性好きということも共通している。

 もし、2人がある程度呼吸を合わせて仕事をすることができれば、かなりの成果を上げることができるのではないかと考える今日このごろだ。
 だが、その可能性も残りの日数を考えるとほとんどないだろう。

お昼休みにメイド喫茶で奨学金について考えさせられた

 月曜日から毎日、お昼休みを1時間ほど遅らせて取っている。仕事のせいで仕方なく。皆がデータにアクセスしないときにしか出来ない作業があるためだ。

 休みをずらして取得していることはメールで現場の管理者たちに連絡してあるのだが、ある年下のプロパー社員が自分に気を使って忠告してくれたのだ。社長に怒られるかもしれないと。
 まわりが作業をしている中、自分の机でうつ伏して昼寝をしていたからだ。管理者に了承を得ていることを説明したら、彼は少しばつが悪そうだった。

 どういう訳か今の業種で働くことになってから、ひとまわり以上、年下の人間には割と気に入られることが多い気がする。その分年上の人間には自分からつっかかったり、つっかかられたりすることが多い。

 吉野家で牛すき鍋膳を食べたが残りの休み時間はかなりある。事務所に戻ると彼のように自分のことで誰かに気を使わせるのは悪いので、時間まで事務所に戻らないことにした。
 どこで時間をつぶすか考えたが、大須らしい所で過ごすことを思いついた。メイド喫茶だ。
 お昼休みなら混雑しているだろうが、13時を過ぎているのでメイドたちとのんびりとたわいもないことを話せたら気分転換になるかもしれない考えたからだ。

 あるメイド喫茶に入店すると、お決まりのフレーズで迎えられた。お帰りなさいご主人様、と。
 変な話だが、高校生の制服姿のキャストたちに初めてですかと聞かれた。お帰りなさいと言われたはずなのに。
 初めてだと答えた。すると、その店の説明を一通りしてくれ、普段はメイド姿がユニフォームなのだが今日は水曜日だけは違った衣装になるようで、今日は学生服だったらしい。

 店内のお客は3人。全員男性で自分がちょうど年齢的には中間だった。といっても兄も弟も自分と5歳ほどしか変わらないように見えた。
 注文したホットコーヒーを飲みながら話をしたが、ほとんどの話題は飲んでいるコーヒーと同じくらい興味深いものはなかった。

 だが、最後に接客してくれたメイドだけは違った。彼女は学生で来年就職らしく内定ももらっているようだ。
 だが、彼女が4年間通った大学の学費はほとんど奨学金で賄ったらしいので、奨学金を返すことが重荷になっているようだった。自分には経験のないことだったので、かけてあげる言葉は見つからなかった。

 今回の衆議院議員選挙で与党は幼児教育無償化や私立高校授業料の実質無償化などに充てることを公約としていた。
 だが、一時期問題となっていた大学生などへの給付型の奨学金についての議論はどこへ行ってしまったのだろうか。まさか、メイド喫茶でそんなことを考えさせられるとは思わなかった。

品質

 今朝はこの秋一番の冷たさを感じたが、その分空気が澄んでいて気持ちが良かった。景色が近くに見えるので、普段気にしていないことにも目が留まってしまう。
 ホームに立ってぼんやりしていると、完成間近の仮設ホームをぼんやりと眺めていた。通勤で使っている私鉄の一部分が高架走行へ変わることになっている。通勤で利用している駅も断続的に工事を行っている。

 工事中の仮説ホームで働いている人をいつの間にか眺めていた。ヘルメットと作業着を着た男性はホームの縁の部分に刷毛で丁寧に何かを塗っている。ホームの端から1/5あたりまで進んでいたが、残りの作業を考えると大変手間がかかるだろうと思って見ていた。根気のない自分には無理な作業だ。

 素人の自分からしてみればあまり重要そうな工程には見えなかったが、専門家の視点では大きな意味があるのかもしれない。その作業を怠るだけホームが崩れるようなことがおこるかもしれならいし、仮にホームの崩落ともなると状況やタイミングによっては人命にも影響が出ることもあるだろう。

 今の自分が関わっている作業の工程の区切りが、一応今日までだった。本当は先月末だったのだが、管理職の工程計算があまりにも杜撰だったために全く間に合わず、1か月伸びたのだ。その延長した1か月という時間にも、全く根拠が感じられず、どんぶり勘定としか思えなかった。
 自分の担当分の作業は本来なら余裕を持って終わるはずだったが、先々週に突然他人の28時間に見積もられた作業を余分に担当させられることになった。

 相手先の管理職と交渉をしてある程度の条件を付けたので、今日までに完全にやりきることは出来なかったが90%ほどはやり遂げている。普段、口を訊かない他のエンジニアも自分の進捗に多少は感心してくれているようだった。
 他の外注はともかく、プロパー社員の進捗が目を覆いたくなるような状況だ。

 まわりが自分に驚いた以上に、自分は他にもっと驚いたことがある。それは、マネージメントしている会社の品質だ。納期が迫ってくればある程度品質に目を瞑ることは想定していたが、その品質を驚くほどに下げてきた。切羽詰まれば詰まるほどに。これが、直接人命に関わるようなものだったと思うと、ぞっとするほどだ。いい加減な自分が感じるほどなので、かなり酷い品質だ。

 今、仕事をさせてもらっている会社の業種が違ってさらに時間や予算に追い詰められた時に、社会を驚かすような事件を引き起こすのだろう。耐震偽装や廃棄食品の偽装販売などのような。
 だが、そこまで会社を追い詰めているひとつの要素は、間違いなくお客だということも自分は忘れたくはない。

こんな天気だから帰ってください

 昨日の17時に妻の実家を訪れた。月曜日に娘に会いに行ったが、平日の仕事帰りために時間があまりなかったので、別れる時に娘に約束させられたからだ。ゆびきりげんまんをして日曜日の17時に会いにくることを。

 台風のために天候は芳しくなかったし、土曜日は本業での休日出勤、昨日は副業先で働いていたために疲れていたがやはり娘の力の入ったゆびきりの感触が忘れられなかったからだ。途中、嫁の実家近くの有名なケーキ屋で手土産にフルーツロールケーキを買ったが、駐車場から店内に傘をさして歩くだけでも、かなり濡れてしまったほど天候は悪かった。

 今、嫁の実家のインターホンは壊れているために、玄関先で呼びかけなければならない。訪れた時が台風による風雨が一番強い時だった。いくら自分の声が大きいと言ってもそんな状況だとどうしても声が通りにくい。だが、娘は真っ先に気がついてくれたようだった。

 こんな天気だから帰ってください、と妻が自分の顔をみるなりこう言い放って2階に上がったきり帰るまで降りてこなかった。
 そんな言葉の後でも娘は自分の腕を引いて居間に案内してくれた。
 ロールケーキを義母が切り分けてくれて義父と4人で食べた。ケーキは5等分に切り分けてくれて途中で義母が妻を呼びに行っても、降りてこなかった。

 本当は来週の連休の土日のどちらかに一緒に遊びに出かけたかったのだが、義母によると予定があるらしく残念ながら無理らしい。
 だが、ケーキを食べながらも娘はいろいろなことを話してくれた。小学校の学芸会のことや、月曜日に学童保育で行われるハロウィンパーティーのことなど、女の子らしくおしゃまに話し続けてくれた。
 学芸会を見に行くために、休みを取ったことを話すと時間のことも教えてくれた。自分が考えていたじかんよりも随分早い時間だったので、その日のスケジュールの調整が早めにできるので助かった。

 別れる時に娘がまたゆびきりげんまんをしようとしたが、来週の日曜日は時間を取ることが難しそうだったので、なんとか茶化しながらも誤魔化して帰ってきた。
 来週会えなくても来月末の学芸会でまた娘に会えるのだ。義理の両親も自分が見学にいくことには賛同してくれたようだった。

 帰宅途中に妻からメールが何通か送られてきた。自分が娘に会いにきたことを非難する言葉ばかりだった。その中でも、『今日の約束も、娘は忘れていました』と書いてあったことが気になった。
 親馬鹿かもしれないが、小学校2年生になった娘が約束をして力強く指を切ったことを忘れるはずはないと今でも思っている。

2017年の忘年会が本格的に話題になりだした

 自社の忘年会の日時が決定した。開催日は11月22日だ。
 幹事は社長から自分が指名されたので、店も自分で決めた。役員を除くと一番最年長になるので、幹事を頼まれるのは仕方がないだろう。性格的にも宴会部長向きなのもある。
 だが、今まで何度も宴会の幹事を引き受けてきたが役得はほとんどない。

 会社の忘年会なら尚更だ。会社のために時間を拘束されたのに自宅でプライベートの時間を使ったのでその分の給料は出ないし、幹事をやったことが無い人間にはこの苦労は理解されないばかりか、参加者の中には自分の好みでない店、料理であれば良く思われないこともあるだろう。はっきりいって貧乏くじだ。

 唯一のメリットはあるwebサイトを予約にしようしたので、若干そのサービスを提供している企業グループのポイントを受け取ることができるくらいだ。メリットも小さいがそんなことを考える自分も人間的に小さい。

 今日、2週間ぶりの副業先に出勤した。自分の出勤ペースは基本週1なので、一回休むと2週間空いてしまう。朝令暮改の多い会社なので、週1回の勤務でも驚くようなことがたまにあるのだが、2週間もあると大抵は何か変化や話題が待っている。

 今日の話題は副業先の忘年会のことだった。いつもならまず、お店のことが話題になるのだが、今回は今までと全く違うことが話題になっていた。
 店の責任者であるマコちゃんが昼間に開催したいらしのだ。自分はある程度想定していたのだが、理由まで自分が推測していた通りだった。
 マコちゃんがお気に入りのパートが昼間しか家を出ることができないのが理由だ。彼が彼女にメロメロなのは先日のイベントでまるわかりだった。
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 だが、そのイベント後にも失笑してしまうようなことがあったことを聞いた。彼は当日の会場までの送迎を請け負っていたが、自分は事前に断っていた。
 会場から帰る時ある理由で助手席に乗せることを提案したらしい。自分のマドンナが上背のあるために体が大きいからということを口実にして。すると、あるパートの女性がデブぱあさんの方が大きいですよと、すぐに言ったらしい。
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 だが、彼はその言葉を受け入れなかったらしい。確かに体積で考えればデブぱあさんの方が助手席に座るべきだ。
 しかも、彼はマドンナを自宅まで送ると言い出したらしいが、彼女には断られたらしい。警戒されて当たり前だと思うし、彼女が小狡いのも確認できた。

 マコちゃんは店の責任者だ。彼が当然開催場所や日時を決める権利がある。会計報告などを会社にするのも彼だからだ。
 だが、彼の思いを優先して昼間の開催にしたら参加者は激減してしまうだろう。平日の昼からお酒を飲めるような余裕があるような人はラーメン屋でパートやバイトはしない人がほとんどだろう。
 社員の他の参加者はマドンナだけになってしまうかもしれないが、そのときはどうするのだろう。