淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

朝鮮

 先日、テレビの報道バラエティ番組を見ていた。その番組で朝鮮とベトナムを対比していた。
 どちらも第二次大戦後に国土が分断されたこと。また、その後に統一を目標に戦争していることを、だ。
 さらに過去に歴史を遡るとどちらも過去の王朝が、中国の歴代王朝に朝貢していたことも興味深い。

 自分はベトナムも韓国も入国したことがある。ベトナムバックパッカーとして、韓国にはビジネスで。どちらもすこぶる印象が良かったので、機会があればまた訪れたい。
 共通している魅力は、現地の料理が美味しかったことと、女性が魅力的だったことだ。

 韓国には4日間滞在した。そのころ所属していた会社は、韓国のある会社とビジネスパートナーとなっていた。その会社からあるソリューションの知識を持った人物の招聘が依頼されたことがきっかけだった。

 本来であれば、自分の上司である部長が行くのが適切だった。実際、当時の社長も部長に命令したのだが、上司は自分が代わりに行くことを命じたのだ。部長は韓国に行くのが嫌だったようだ。
 当時は小泉政権下。今ほどではないがで、韓国内で反日感情が高まっていることがマスコミでよく取り上げられていたので、正直気が重かった。

 だが、実際に入国してみるとそんな印象は全くなかった。昼間のビジネスのことよりも、現地で毎夜接待を受けてことの方が印象に残っている。
 一夜目の焼肉屋、二夜目は塩豚と生牡蠣を食べさせる店に、三夜目の夕食はサムギョプサルの店に招待された。
 現地で食べた焼肉は大した味ではなかった。帰国してから韓国の食糧自給率を調べたら納得した。牛肉はほとんど輸入に頼っていたからだ。
 それにひきかえ、初めて食べたサムギョプサルは美味しかった。帰国してからは、たまに食べたくなるので自分なりに好きな店を見つけて足を運んでいるほどだ。

 ちなみに、この時には韓国IBMの本社にも自社の社長と訪れた。IBM内のある人物を紹介されたためだ。
 受付で話をすると、話が中々通じなかった。韓国IBMにアポを取ってくるような人物は、ハングル語か英語を話せる人物がほとんどだったからだ。自分はもちろん、社長も両言語とも話せない。
 しかし、流石にグローバル企業は違う。すぐに日本語を話せる人物を通訳代わりに呼んでくれたのだ。
 結局、IBMへの来社はお金にはならなかったが、自分の中では笑い話のひとつになった。

 サムギョプサルを食べているときに、同年代のエンジニアとJINROを飲みながら会話を続けていると、自然と朝鮮半島統一の話題になった。
 やがては北朝鮮と統一することになるだろうと、彼は語った。だが、そのことについて、多少悲観的な観測も付け加えた。
 西ドイツでさえ、東ドイツとの統一で国力がしばらく沈滞したことを例に挙げて。韓国と北朝鮮の国力は当時の東西ドイツ以下と、彼は冷静に見ていたからだ。

 彼と話してから、10年以上が過ぎた。統一は無理でも、朝鮮戦争が休戦から終戦に変わる日を、今年中に迎えることになるのかもしれないと思うと、感慨深い。