淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

久しぶりのえびそば 【師走の長い1日 その3】

 温泉で温まったら、次第にお腹が空きだした。その日のランチをどこで食べるかは、スキーを脱いだ時から決めていた。岐阜県関市にあるラーメン屋に久しぶりに立ち寄ることを。そのラーメン屋とは『白神』。
 関市どころか、岐阜県外にもラーメン好きには名前が知れ渡っている店だ。自分も年に一度くらいは、足を運んでいる。
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 山道から国道156号線に合流しても、道は空いていた。まだゲレンデから帰る車も少ない時間だったこともあるだろう。
 車の流れもスムーズだったので、高速に乗らずに下道を気分良く車を走らせた。12時30分過ぎには店の駐車場に到着した。繁盛店だがすんなりと車を駐車することが出来た。

 店の入口に近づくと、先客の数人が券売機に列をなしていた。彼らが食券を買ったのを見届けてから、店に入って食券を買った。
 メニューは迷ったが、えびそばに決めた。自家製麺の旨さが引き立つつけ麺も食べたかったが、やはりこの店に来たら看板メニューである、えびそばが食べたくなる。冬だから温かいものをという、気持ちもあった。

 食券を店員に渡すと、大盛りにするかを尋ねられた。『白神』は大盛りにしても料金は変わらない。お腹が空いていることもあり、大盛りにしてもらった。
 食券を渡した後は入口脇の長椅子で席が空くのを待っていると、カウンターの奥から2番目が空いた。店員にその場所に座ることを促された。

 スマホをいじりながらも時折、厨房内をぼんやりと眺めながら、ラーメンが出来るのを待っていた。
 しばらくすると、自分の前にえびそばが置かれた。身体を動かした後なので、かなりの空腹を覚えていたせいか、一気に食欲が高まった。

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『白神』の看板メニューである、えびそば。
 まずスープをゆっくりとレンゲで口に運んだ。だが、いつもと何かが違う気がした。いつもよりもエビの風味がしないのだ。もう一口スープを運んだが、やはり香りはもちろんエビの味さえもスープに出ていない気がした。
 気を取り直して箸で麺を口に運んだ。麺の食感は自分をがっかりさせるものではなかった。
 えびそばを食べながら、今まで訪れたことを考えていると、ランチ時の入店は初めてだったことに気がついた。

 昼と夜とではスープの味に差がでるのだろうか。それともその日だけが、スープの味が自分の主観にそぐわないだけだったのだろうか。
 そのことについては、この文章を書いている今でも答えは出ていない。

 大満足とは言えなかったが、もともとのレベルが高いラーメンが多少減点されても、がっかりするほどにはならない。
 ただ、なかなか訪れることが出来ない店なので、そのことを含めて考えると、残念さがどうしても滲んでしまう。

 お腹が一杯にはなったので、気を取り直して車のエンジンをかけた。そのまま家に向かうのではない。その前に、まだ立ち寄りたい場所があった。
 何しろ、この日は長くなることがわかっていた1日だから。(つづく)