淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

字数制限

 ここのところ毎日、推敲している文章がある。その文章とは自分が所属している同人誌で賞を頂くことになったので、その受賞の言葉だ。
 同人誌の次号で自分の受賞が発表される際に、自分のその文章と写真も掲載されるので、締め切りが決められている。今月末までと。

 その文章には文字制限がある。26字×20行なので520字以内。書き出してみると、この文字制限が意外と窮屈なのだ。
 文章全体の初めか終わりに、関係者への謝辞などの言葉を入れるので、自分が伝えたいことを書くために使える文字数はさらに減る。それでも、前回の受賞者よりも謝辞的な文章はコンパクトにしたが。

 自分がどうしても書いておきたかったことは、一度筆を置いた理由と再び筆を執ろうとしたきっかけだ。どちらもいくつかの理由があるが、まずは前者の理由から。
 人とのコミュニケーションに絶望したからだ。きっかけは結婚したこと。妻及びその親族とお互いの価値観をわかりあえなかったことだ。

 若いころ友人が酔って怒ったときに言い放った言葉がしだいに自分の中で重みを増してきた。その言葉とは、『俺には俺のやり方がある』。要は私ファースト、俺様ファーストということだ。
 人とのコミュニケーションに徒労感を覚えるたびに、いつの間にかその言葉を思い出すようになった。
 福田康夫元総理がかつて口にした次の言葉ともニュアンスが近いと思う、『私はあなたとは違うんです』。
 自分の中では次のような評価だ、友人の酔った時の言葉≒元首相が辞任表明の際に口にした迷言。

 大事にしたかったことは後者の理由だ。
 それは、ある著名人のtweetが心に刺さったことだった。そのtweetを以下に紹介する。


 まさかの紗倉まなtweetだ。このtweetを知ったきっかけは、自分が好きな劇作家であり、演出家でもある鴻上尚史リツイートしたことだ。
 紗倉まなのことは明石家さんまが好きだと公言したころから、知っていたが特別ファンではない。元々ショートヘアがそれほど好きではないせいもあり、見た目がドストライクでもない。
 彼女が出演しているAVを見たことがないなんて、格好つけたことは言わないが、正直それほど興奮もしなかった。

 だが、このtweetには何かをかき立てられた。特に冒頭の次の部分。
『私は自分に諦めてる。相手に期待することも諦めてる。だから、いろんなことをやってみたいと思える。だから、いろんなことをやらないといけないって思える。』
 今、こうして文章を書き続けるようになったのは、一度自分で切ってしまったスイッチを彼女が入れてくれたからなのかもしれない。カチリ、と。

 だから、字数が制限された中でも彼女のこの言葉の意図を何とか取り入れたいと日々もがいている。