淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

老いたら子に従え?

 先週の日曜日に引き続き、娘とゲレンデに雪遊びに出かけた。しかも、今日は2人きりで。

 朝6時に妻の実家まで娘を迎えに行き、ホームゲレンデである野麦峠スキー場の駐車場についたのは9時。娘を乗せていたので、慎重な運転に終始しても3時間で到着した。

 ゲレンデに来ているときは、娘の意見をわりと聞き入れる自分。彼女の今日の希望は、一日中、自分と2人で滑ることだった。スクールに入校することも希望しないで。

 リフトも二種類しか乗らなかったし、コースも初心者コースであるバンビゲレンデを選ぶことが多かった。 

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今日の野麦峠スキー場も晴れ渡って暖かだった。

 昼食後に娘と一緒にリフトに乗っていると、自分にスノーボードを滑って欲しいと言い出した。今日は自分もほぼ10日ぶりにスノーボードを滑るつもりだったので、車に積んでいた。

 その後何本か一緒に滑った後に、自分はブーツと板を履き替え、ニットの帽子からヘルメットにかぶりなおして、ゲレンデに戻った。

 そんな自分の姿を見ると、娘のテンションは少し上がっていた。

 

 一本目、それほど派手な転倒もなく娘と一緒に同じコースをスノーボードで降りることが出来た。思ったよりも下手ではない、と娘は言ってくれたが自分が派手にコースアウトをして転んだときには声を上げて笑われたが、悪い気はしなかった。自分のことをあんなに声を上げて笑ったのを初めて見た。

 

 二本目のリフトから降りるときにハプニングが起きた。リフトから降りるときに転び、しかも自分が乗っていたリフトの座角で後頭部を派手に打ったのだ。目から星が出たとはまさにこのこと。あまりの痛みに一瞬気を失いかけた。

 

 それでもそばで見ている娘に対しての威厳がある。自分のようないい加減な父親でも。痛みをこらえながらも、なんとか立ち上がると、リフト係が心配そうに声をかけてきたが、大丈夫だと格好をつけた。つけざるを得なかった。娘の前だから。もし、恋人の前だったら、どうだっただろう?

 

 ころんだ直後から、口の中で血の味がする。どうやら、鼻から口に血が流れているのを感じた。こっそりと雪の上に唾を吐いてみると、雪が少し朱に染まった。

 娘は心配そうに自分を見つめていた。症状としてはあまり良くないと感じたので、娘に謝ってこの一本を滑って帰ることにした。

 

 駐車場に戻るころには、鼻から流れてくるものはあったが、血の味はしなくなったので少しほっとした。

 いつもより少し早めの時間に駐車場を出て車を走らせると、後ろの席で娘はいつの間にか眠っていた。自分のせいで気苦労したのかもしれない。

 

 帰り道、娘の目が覚めてお互いに冗談を叩いた後だった。自分に申し渡すように娘は言った。上手くなるまでは私と一緒の時はスノーボードをしないで、と。心配だから、とも言ってくれた。

 自分が鼻血を出していたのもばれていたし、帰ったら病院へ行くようにとも口にしたので、自分は従った。

 少しくらいは子に従う年齢に、なりつつあるのかもしれない。