『Ontake2240』の営業は4月8日から、金曜日から月曜日までになった。火曜日から木曜日はお休みになったのだ。
元々、4月9日火曜日に友人と呑む約束をしていたので、昨日は滑走したらそのまま帰名するつもりだったが、先方の都合で約束が延期になったので、自分も計画を思いつきで変えた。
4月が始まってから続けている旅に、おまけをつけることを想いたったのだ。『Ontake2240』の昨日のゲレンデコンディションはまずまず。午後からは風は強くなったが小雪がちらつくほどだった。前日とはえらい違いだ。 そのまま帰宅するなら、営業終了の時間まで滑りまくりたかったが、明日以降の予定のために15時にはゲレンデから上がり、展望浴場の『ざぶん』で汗を流すと車を走らせた。
ナビをある目的地にセットすると、目的地までの走行距離が200㎞ほどであることが表示された。高速を使わなければ、到着時刻が23時近くになることも。
ナビは御岳からの山道を降りたあと、国道19号線を松本方面に走らせるように指示をだした。
国道19号線に降りるまでのスピリチュアルロードで今シーズン初めて路上に猿が何匹か横切ったのを見た。
国道19号線が木曽路を抜けるころには陽はすっかり暮れて、風もますます強くなった。
国道19号線を走っていると、ナビは国道403号線を走るように指示を出した。三桁の国道を県外、しかも山中で走ったときはびっくりするようなことをまま経験していたので、今回も少し嫌な予感はしていたが。
ナビの地図を見ていると、くねくね曲がったルートが描かれていたので、あきらかに峠道だとわかった。カーブと登り坂が続くころになると、雪が舞いだした。
それだけではない。風が強かったせいか車道に枯葉はもちろんのこと、折れた木の枝などが車道に散らばっていたので、気をつけてはいたが何度もそれらをタイヤで踏んでしまったことをタイヤハウスに何かが当たる音で気がついた。
そんな中、国道の真ん中で鹿がこちらを向いて立っていた。焦りながらもクラクションを鳴らすと、鹿は悠然と道から山に去った。
鹿が去ったあと、道に霧が立ち込みはじめた。頂上が近いのだろう。雪と相まって視界が悪い中、相変わらずワインディングの道は続いた。
下り坂になってしばらくすると、霧が少しずつ薄くなっていくと、思ってもいないような夜景が目の前に広がった。思わず車を停めて、カメラのシャッターを切ったほどだ。まだ自分の撮影技術ではその美しさを表現できる絵を捉えることができなかったのが寂しい。 夜景で目を楽しんでいると、ナビは国道403号線から外れ、国道18号線を目指すように自分を誘導した。その後に国道117号線を走ることも。
目的地まで20㎞ほどのところで道の駅を見つけたので、そこの駐車場で車中泊することにした。
翌日にあと数十分、車を走らせれば目的地に着くことができることを確信して。