淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

『マスヲJr.』たちの熱い会話を聞いて

 体育の日の月曜日はもちろん出勤だった。今、自分がSEとして参加しているプロジェクトはTOYOTAカレンダーだったから。
 それでも朝、オフィスに入るといつもよりはいくぶん静かだった。有休休暇を取得したエンジニアはそれなりにいたようだ。
 自分の正面と左隣に座っているエンジニアは休んでいたが、右隣に座っている美女ではない課長は出勤していた。さらに、残念なことにも課長の上司でもある禿げてない部長も休んでいなかった。
 世の中、顔を見たくない人に限って見ることになってしまうものなのだろう、きっと。

 体育の日らしく、エネルギッシュなメンバーがオフィスに何人か居た。一人はそう、『マスヲJr.』。もう一人は、彼の同僚の女性だ。
 最近、気がついたのだがその同僚はどうやら、『マスヲJr.』にときめいていることに気がついた。
 やったなぁ、『マスヲJr.』。それでも男らしく、手に届かない崖の上に咲く花を彼は目指すのだろうか。
 昔の自分だったら、間違いなく目指すだろう。だが、その前に昔の自分は悔しいかな、彼ほどモテなかった。そんな男が彼のことを昔の自分に似ているというのは、失礼かもしれない。

 さて、その二人が何をそんなに力を入れて話していたかというと、デートの相談ではない。TV番組やラグビーワールドカップのことでもない。
 仕事のことを熱く語っていただけだ。ただ、自分が聞いていると大仰に感じ、わざとらしくて笑えてきただけだ。
 だが、少し考えれば二人の振る舞いは人間臭いと言えるし、最近の自分も彼らと似たようなことをしていた。

 実力や経験は足りないが他人に認めてもらいたいことほど、大抵の人は大袈裟に振る舞うのではないか。そのことについてはいかにも自分が様になっているかのように。
 最近、このblogで自分のことをプロカメラマンと書いたのも同じようなもの。

 逆に自分が本業に従事している時は、いかにもエンジニアといったあざとい言動はしていないはずだ。そんなことをしなくても見る人が見れば、わかってくれると自然に思えているからだろう。
 逆に写真の撮影に関しては、まだまだ何もかもが足りないので、少しでも何かで虚栄を張ってしまうのではないか。
『マスヲJr.』たち二人も、おそらく同じ心持ちなのではないだろうか。

 好きな写真家である濱田英明さんは、自分自身ではカメラマンだとはあまり言わないと、tweetしていた。さらに、プロであると言うことも。
 彼ほどの写真を撮るカメラマンでも、自身のことをプロと口にすることには気恥ずかしさがあるようだ。

 考えたら、自分が長く熱中している他の趣味については、他人に話すときは控え目に話している。写真撮影のことに比べればずっと。
 小説を書くことやスキーはそれなりに長く、しかも真剣に取り組んできたので、自分のレベルが骨身に染みており、実力もきちんとわきまえているからだ。
 魅力的な女性にお世辞のひとつでも言われれば、違った態度を取ってしまうかもしれないが。

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今日の写真のモデルは柊七海さん。ナゴヤオートフェスティバルにて。