通勤のために駅に向かうと、自転車置き場が昨日に比べて、幾分か空いていた。
現場のオフィスに到着すると、今日も自分の後ろの島席には誰も座っていない。そのことにはっきりと気がついたのは一昨日。
プロパー社員は在宅勤務が奨励されているからだ。
我らが首相である晋三君が昨夜、唐突に口にした小中高校の休校要請。
彼が嫌いなせいか、自分は好意的には受け取れなかった。場当たり的としか思えなかった。
自分の娘は小学校四年生。突如、長い春休みが始まることになったことを、どう思っているのだろう? 次に会った時に、聞いてみたい。 新型コロナウィルスによって、世間の様相は日毎に変わっている今日このごろ。
今日の午前中、自社の上位会社の現場リーダーが突然、自分の席まで来て、質問された。在宅勤務は可能であるか、と。
パソコンを所有しているか、インターネットが使える環境であるかをヒアリングされた。
自分が在宅勤務になる可能性は少ないと、お昼休みに言われた。はじめから答えありきで聞かれた気がしてならないので、馬鹿馬鹿しくもある。
晋三君の政治手腕のせいもあってか、市井の人々の気持ちが揺れているのを感じる。
こんな状況でも、一昔前ならばスケープゴートになっていた娯楽を提供するお店が、誰からも叩かれていないことに気がついた。それはパチンコホールだ。
東日本大震災が原因となった電力供給に不安があった際には、真っ先にやり玉に挙げられていたのを懐かしく感じるほどに。
自分がパチンコやパチスロに夢中になっていたあのころ。空気が悪い室内でも多数の客が集まったために人の密度が高かったが、今では違うのかもしれない。
自分だけでなく、パチンコやパチスロを嗜む人は減っているのだろう、きっと。
今まで、屋内で人が多く集まっていた場所には、しばらくの間は人が集まり難くなるだろう。映画館やショッピングモールなどは。
自分が趣味で赴く場所はどうだろう? ゲレンデはあまり影響を受けない気がする。
また、皆が自宅の外へ出る機会が減るとなると、書籍の売れ行きも少しは上がるかもしれない。家に居ながら、新しい本を買い求めることができるのだから。
春休みが終わるころ、今の騒ぎはどうなっているのだろう? 自分のまわりの人たちに影響がないことを願うばかりだ。