馴染みのある場所は距離が近く感じるのは自分だけだろうか。
少しくらい遠くても、好感を抱いていたら距離感を感じない。何度も訪れた場所ならば情が移るので、好感度が上がるのは普通だろう。
六年前の夏から真冬までの間、仕事のために大阪で過ごした。月曜日から金曜日を在阪する必要があったので、ホテルで四泊して土日は名古屋で過ごす生活をしていたあのころ。
上手くいっていないプロジェクトに参加していたので、残業は当たり前。休日出勤も決して少なくなかった。週のうち六日も大阪で過ごしたことも珍しくなかった。
好奇心が落ちた中年になってからの大阪での生活は、キツかった。最初の一、二ヶ月は特に。
だが、遊び人としてのスキルが自分を助けてくれた。
仕事場は梅田のスカイビル。
毎晩とは言わないが、憂さ晴らしによく梅田の東通商店街に出かけたものだ。
一人で気軽に入れるようなお店でビールを引っかけてから、ガールズバーに通ったのが懐かしい。
昨日、大阪に行ったのはガールズバーでお酒を呑むためではない。写真を撮るため、ポートレートを撮るためだった。
二つの撮影会に参加して二人のモデルを撮影するつもりで、名古屋から新幹線に乗った。
最初に撮影したモデルは、まやさん。このblogの終わりに載せるようになったポートレートでも、数多く掲載しているモデルさんだ。
彼女は大学四年生。大学と同じように、所属していた撮影会も今春で卒業する。
卒業する前に彼女を撮影しておきたかった。
自分が初めて個撮をさせてもらったのは彼女。彼女と巡り会わなかったら、ポートレートの価値観や感覚は違ったものになっただろう、きっと。
大阪の長居植物園で彼女を撮影した。
最初に彼女を撮影したのは昨年のお盆過ぎ。秋から冬、そして春先の写真も彼女と撮ることができた。
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長居植物園を後にして向かったのは大阪城公園。その場所で初めてのモデルさんを撮ることになっていたからだ。
撮影会の集合場所になっていたスターバックスで出会ったのは宮本はなさん。
文末に写真を載せるので、外見に関しての説明は省略するが、キレイな女性だったことだけは言葉に残しておく。 ろくな昼食も食べずに二人のモデルさんを撮り終えたら、お腹も空いたので串揚げ屋に寄り道をした。
ビールが美味かったのは、暖かな日だったせいだけではないだろう。
ビールを呑んでいた時も、この文章を書いている今も思う。ポートレートの醍醐味はやっぱり個撮だと。六人や七人で一人のモデルさんを撮影するよりも。
撮影会に参加する料金が倍だったとしても、それだけの価値は充分にあると考えている。