先週の木曜日に新しい現場へ着任したが、仕事の内容はほとんどが不明だ。
システムの保守と運用の手伝いをすることになっているが、昨日までにやったことといえば、毎朝の会議、資料の読み込みとPCのキッティングだけだ。
客先の準備と指示の不足もあって、昨日になってようやくPCが使えるようになった。
そんな状況が続いていたせいで、仕事先で時間が過ぎるのは遅かった。
ぼんやりと座っているだけだと、手術をした右足の疼きばかりが気になった。
それすら、何かの呪いのようにも思える。
現場のことを少し補記すると、担当するシステムは、ある行政システムのパッケージで、ユーザーは地元の市町村。
システムは自治体ごとにそれなりにカスタマイズされていることも分かってきた。
関わる企業にとっては、かなり安定した仕事なのかもしれない。
この一週間で知った限りでは、自分が手伝うことになったチーム内にプロパー社員は三人。こんな体制で商売になるなら、経営側は笑いが止まらない。
会社は『みかか』のグループ会社だが、『みかか』のことをまったく好意的に思えない自分は、どうしても粗探しをしてしまう。
まず未だに、参加したチームのメンバーを紹介されていないし、体制図も見たことがない。
自分は誰の指示に従って、誰に報告すればいいのか知らないままだ。普通ならあるはずの資料や、周知されるはずの情報もほとんどない。
チームメンバーのITリテラシーやマナーにも首を傾げることが多い。パソコンの警告音を消していなかったり、離席するときにログオフしなかったりする光景にも、すでに見慣れてしまった。
昨日、不要になった印刷物の廃棄方法を尋ねたところ、先に着任していたメンバーも分からない様子だった。
こんな環境で、デリケートであるはずの行政システムの情報を扱うことに不安を覚えた。その情報の当事者が、いつか自分になる可能性だってあるからだ。
自分にも短期と中期のミッションが下された。
長期の話も聞いているが、受けている契約は年内までなので、その先は知ったことではない。今のところ、年明け以降の契約更新は考えていないからだ。
中期のミッションは、週末に、ある自治体の役所まで一人で赴き、端末をセットアップすること。
その話の頭出しを先日聞いたが、プロパー社員も無茶ぶりだと自覚しているようで、どこかバツが悪そうだった。
短期のミッションは、自治体で使用する帳票の発注だ。
自治体から連絡があったら、システム会社が取りまとめて、それぞれの印刷会社へ発注するらしい。
今の自分に見えている範囲だけなら、ほとんど取り次ぎにしか見えない。
これで利益を抜けるのかと、感心してしまった。
ちなみに、今回の自分の契約は時給4180円。フリーランスになってからも、50代になってからも、時給契約をしたのは初めてだし、格安。
登壇が終わったら隙間なく働きたいと思って飛びついた仕事だったが、もう少し待てなかったのかと後悔しはじめている。
待つことすらできなかった自分の焦りこそが、一番の呪いなのかもしれない。
