淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

ブラマスヲ ~大須②~

 今日は昨日から天気が変わって朝から暑かった。朝ちょっとあわてたのでズボンに汗のシミがじんわりしてきて気持ち悪かった。マスヲの嫌いな夏が早く終わって欲しいと思う。
 昨日に引き続き今日もお昼休みは事務所近くを散策した。本当はもう少し足を延ばすつもりだったが、暑くてアーケード街でもあまり歩きたくなかったからだ。
 昨日、触れた中華街があった大須301ビルの3Fを見に行くことにした。エレベーターに上がると一番良い場所にサイゼリヤが出店している。今日のお昼は最初ここにしようかと思ったが、昨日のランチがデニーズだったこともあり、もう少し歩きながら考えてみることにした。
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 少し歩いてゆくとそのフロアが中華街だった名残だろうか。右手に中華料理屋がある。
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 通路を進んで行くと左手にメイドさんの大きなイラストが描かれている。その隣にメイドカフェの入口がある。
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 さらに通路を進んだ一番奥には怪しげな韓国料理屋があった。フロアガイドを見たときには最初ここでのランチも候補にしていたが、外から見た雰囲気とランチの値段に気持ちを削がれて辞めることにして、今来た通路を戻っていく。先ほどの中華料理屋でちょっとむかしに無くなった中華街に思いをはせながらランチを取ることにした。
 台湾ラーメン天津飯のよくあるランチセットを食べたが、残念ながらまた食べたいと思えるような味ではなかった。エレベーターに乗るためにサイゼリヤには行列が伸びていた。

 ビルから出てアーケードを少し歩くと通りの角に、郊外から最近では街中にまで出店が増えているドラッグストアが立っている。よく目立つ場所だったが、不思議と大須のアーケード街にもマッチしている。
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 家の洗濯用の洗剤が切れているのを思いだしたので、店内に入って普段使っている洗剤の詰替用とペットボトルの麦茶を買った。マスヲが今働いているビルの中の飲料自販機は定価だし、電子マネーなども使えないからだ。おまけにコンビニまでは少しあるので、仕事中に買いにいくには気持ち時間がかかり過ぎるからだ。

 ドラッグストアを出て上を見上げたら、見慣れない看板を見つけた。
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 大須もインバウンドに対応するために工夫しているようだ。こんなところにもグローバリズムの影響を感じた。

ブラマスヲ ~大須①~

 昨日からシステムエンジニアとして現場復帰していた。現場の事務所は大須万松寺商店街の中。ITの職種を選んでからは初めて大須で働くことになる。
 今の職種で働くとどうしても名古屋駅や伏見が多くなるために、平日の大須に寄ることは最近ほとんどなかったので、昨日に引き続き今日もお昼休みに事務所近くを散策した。大須に中華街が出来たとき、少しは盛り上がるかと思って期待していたが、今やその様子は跡形も無い。調べたら2009年に無くなったようだ。

 今日の日中は土砂降りの雨だったために、傘が無いとアーケードの外を歩くのは大変だったので、昼食も商業ビルの2Fにあるデニーズで摂ることにした。
 1Fから2Fに上がろうとしたらエスカレータが故障していたために、ちょっと回り道をすることになった。
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 裏通りから回って階段で2Fに上がると見慣れない情景があった。いい歳をした男性たちが負のオーラを纏いながらみんなで何かをみているようだ。しばらく進むと同じようなオーラを放った人たちがATMをゴツクしたような機械で何かを買っているようだ。
 ここでようやくマスヲは理解した。何かを買っていた人たちは競馬の勝馬投票券を購入していたのだ。購入場所は名古屋競馬サンアール大須と呼ばれていて、すぐ横にある場所でレースの実況が楽しめるような作りになっていて、その場所はサンアール大須と呼ばれているようだ。
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 その横を通り過ぎて昼食を摂るためにデニーズに向かった。入店したときの挨拶はおなじみの「デニーズへようこそ」だったが、店内の雰囲気が今まで利用した店舗とどことなく違った。
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 サービスがえらく簡易になっていた。水やおしぼりがセルフになっていたし、飲み物はドリンクバーなのだ。

 男の店員に禁煙か喫煙かを聞かれて禁煙席を選んだのだが、椅子のビニールが少し敗れていたし対面で2人がけのテーブルに案内されたが、1人でも食事をするのにも狭さを感じたほどだ。これではファーストフードかガストよりも酷い。
 隣の4人掛けのテーブルに3人の男性が座っていた。全員いい歳をしていてあきらかに全員マスヲよりは年上だろう。1人はスーツを着ていたがあとの2人はラフな格好をしていた。会話に耳を傾けると聞こえてくるのは競馬の話ばかりだった。
 彼らは食事をしないのか済んだのかわからなかったが狭いテーブルに競馬新聞を広げていた。その上に馬券や馬券を購入するためのマークシートが散らかっている。

 レースが始まったようだ。実況の音声がどこからか聞こえてきた。すると彼らはスマフォでレースの実況を音声付きで見ていた。小さな画面を全員で覗きこんでいる。レースが終わると全員が落胆していた。

 彼らがまだ肩を少し落としているときに、2人分のクリームあんみつが運ばれてきた。見ると私服の2人が注文したようだ。食べ方も子供のような食べ方で少し口についている。食べながらも競馬談義は盛り上がっていた。
 牝馬限定戦のことを女同士の醜い争いと口にしながら笑いあっていた。馬齢が若い馬のことを若いお姉ちゃんと例えたり、感でのヨミを女から誘われていたらイカンと言っていた。品はまったく感じなかったけれど、話を聞いていると3人ともなんだか憎めない。
 3人の結論は女同士の争いから逃げることにしたようだった。皆それぞれ女性に対して苦い思い出があるのかもしれない。確かにまだ午後からのレースがいくつもある。

 思わず、お仕事は何をされているんですか、と聞きたくなってくる。マスヲがフリーターだったころ、平日にパチンコ屋や競艇場にバイト友達と遊びに行ったら、人がたくさんいたことが不思議だったし、しばらくはそのことを一緒に遊びに行ったメンバーと口にした。

 数年後、そのうちの1人とマスヲが平日休みの仕事を選んだ。さすがに競艇場には行かなかったが2人でパチンコに行ったときに過去に思った疑問が氷解した。

 そのころマスヲの仕事は生花の仲卸をしていたので、仕事はほぼ毎日午前中に終わっていた。はっきり言って生花卸の業界はガラが悪い。「飲む打つ買う」を地で行くような人たちが多かった。
 マスヲもそのころは今では辞めている競馬を地方競馬にも手を出していたほどだった。
 仕事が終わり帰ろうとするとよく他の会社の人間がマスヲに声をかけて誘ってくれたからだ。最初は一緒に行くだけだったが、あるころから馬券を買うお金をマスヲから借りるために待っているように思えてくるようになった。
 それでもマスヲにとってはそれが不快でもなく、何故かほとんどの場合はその日の当たり馬券でお金を返してくれた。もちろん当たらない日もあったが、ある程度の期日までに返してくれたし、彼がマスヲに対しての借金はない。
 彼は外見も悪くなかったし、明るい性格もあって女性のお客にも人気があった。だが、それ以上に彼女が居たのにも関わらず、女性にだらしなかったのだがなんとなく憎めなかったが、今はどうしているだろう?

誕生日が近いから

 昨日は同人誌の例会だった。マスヲにとっては出戻りから2回目の参加だったがここ数年の中では同人の出席率が高かったようだ。
 批評対象の作品は小説が3作だったが出席者が多かったために、最後の作品に割かれた時間が少し足りないほどだった。

 その後の懇親会で飲みながら他の同人と話しているときに、同性の年配者から誕生日を聞かれた。何故そんな床屋のようなことを聞かれるのか違和感があったが、相手が年上のこともあって正直に答えた。
 すると彼から川端康成と誕生日が近いと言われた。マスヲは特別川端康成が好きでもない。好きな作家でも正確な誕生日を知っている人はいない。
 そんなことを言われると相手が喜ぶと思ってのリップサービスなのか、自分の知識をひけらかしたいのか、それとも酔っぱらいの戯言でそんなに深い意味はなかったのだろうかと昨夜はベッドに入りながらも考えていた。

 今朝、目が覚めると真っ先にインターネットで川端康成の誕生日を調べたら6月14日だった。マスヲとは3日違いなのでそんなに近いとは思わなかった。
 それよりもむかし好きだった女性のことを思い出した。彼女はマスヲと誕生日が2日違いだったから。

 彼女と知り合ったのはマスヲが20代の半ばを過ぎたころだったと思う。ある私立大学のオープンカレッジで手話を勉強しているときに知り合った。
 受講生は年齢問わず圧倒的に女性が多かった。彼女はその中でも年上の主婦たちや年下の学生からも口々に綺麗だと言われていた。
 何とかモーションをかけてB’zのライブに一緒に行ったことがあるが、今思い返しても彼女のような綺麗な人と2人で時間を共有できたことが不思議に思える。

 手話の勉強は他のメンバーにも恵まれたせいか何期か継続することができたし出席率も悪くなかったと記憶しているが、残念ながら成果のほうは恥ずかしいくらいだったし、わずかに覚えたことも今ではほとんど忘れてしまっている。

 手話を教えてくれた講師が趣味で手話演劇を行っていた。講座が終わった数年後にどういう訳かある公演でのボランティアを彼から依頼された。
 マスヲがホールで受付をしていたら、好きだった彼女がその後に結婚することになる彼氏と二人で現れたことが忘れられない。悔しいほどお似合いで誰が見ても美男美女の2人だった。

留年してるつもりで 【「ベター・ハーフ」再演の感想】

 鴻上尚史が作・演出する舞台、「ベター・ハーフ」の名古屋千秋楽公演を昨日、鑑賞してきた。
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 チケットを手配することに夢中になっていたために、手に入れたチケットが千秋楽公演だということに当日まで気がついていなかったが、気がつくとよりテンションが上がっていた。
 ウインクあいちに到着すると今までの観劇した中では、開演前のロビーに一番の熱気を感じた。入り口で鴻上作品では名物になっている『ごあいさつ』を受け取り座席で読み始めると冒頭の2行を見ただけで鴻上さんの意気込みも伝わってきた。
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 ロビーや座席から他の観客を見ていると今まででの鑑賞舞台の中では年齢層や性別などもより様々だったと思う。
 初演のときは風間俊介さん目当てのような観客がわかり易かったが今回はそんなこともなかった。
 名古屋公演が設けられたのは松井玲奈さんの経歴による事情があるのかもしれないが、彼女のファンと思われるような人たちも事前に考えていたよりは少なかった。マスヲの1個座席を飛ばした左側2席に座った2人の20代に見えた男性が象徴的だったが、観劇慣れしていないような雰囲気だった。
 マスヲの右隣と左隣りはそれぞれマスヲより少し年上の男女で、右側の男性は女性連れだったが開演前も閉演後もほとんど会話がなかったのでおそらく夫婦だろう。
 開演前に聞き飽きた携帯電話の電源を切ることを促すアナウンスが流れたのにも関わらず、開演中にLINEのメッセージ受信の通知音が微かに聞こえたのが残念だった。
 ちなみに今まで大阪や東京で観劇したときはそのようなことは一度もなかったことも併せて追記しておく。

 幕が開いたころには硬さを感じているように見えた観客も、最後は全員のスタンディングオベーションとなり、キャストそれぞれから挨拶まで聞くことが出来て素晴らしい形で幕が閉じたと思っている。

 再演を鑑賞するか悩んでいたのが馬鹿馬鹿しいくらい、素敵な時間を楽しむことができた。
hatehatehahaha.hatenablog.com

 ちなみに舞台の千秋楽公演はマスヲ自身では2回目。1回目は同じく鴻上尚史が作・演出する舞台、「イントレランスの祭」だった。

 以前の大阪公演とマスヲの違いは、初演も見ていること*1、事前に長距離の移動をしなかったために疲れていなかったこと、箱が違うこと、初演の大阪では座席がほぼセンターだったが今回の公演ではステージから見たら右側4列目だったことだ。
 座席の位置の違いによる影響は今朝になって気が着いたが、文字通り違う角度から見ることができたことのメリットの方が高かった気がしている。
 箱の違いは開演した出だしに片桐さんが演じる沖村の声の通りが若干悪かった気がしたが次第に補正されたと感じた。
 長距離移動しないことで体調が良かったために初演の時と集中力に差があった。
 そのせいか、初演を見たはずなのに部分的な場面はともかくラストシーンを全く覚えていなかったことに気がついた時には我ながら愕然としたが、そんなことからも舞台も映画のように同じ演目を複数回見る価値があることを痛感した。

 キャストに関しては、唯一、遥香役が真野恵里菜さんから松井玲奈さんに代わった。そのことで気になったのは彼女の地元なのでひょっとしたらマスヲが見た公演には両親や身内、昔からの友人が観劇していたためなのかもしれないが、遥香が性的で卑猥なセリフを連呼するシーンで、彼女が照れながら言っているように聞こえた。それが演出なのかもしれないが、真野さんのときはあまりそのように感じなかった。
 良かった点は風間さんや片桐さんとの二人きりの掛け合いのシーンが彼女に代わった影響でより掘り下げられた気がしたし、全員でキャンプに行く場面がダンスによって表現されているのだが、ダンス中の表現で遥香の感情が風間さん演じる諏訪に向かっていることが真野さんの時よりも伝わってきた。
 再演のメンバーそれぞれが初演のときよりもそれぞれの配役でのメッセージ性は強まっていたが、中村中さんのピアノ、歌、演技はもちろんのこと彼女自身の存在感が初演よりもより艶っぽく魅力にあふれていたのが印象深かった。

 最近は映画を見てもパンフレットを買わないことの方が多いが、今回の観劇後には初演では買わなかったパンフレットと中村中さんが歌う劇中歌のCDを買った。
 観劇後にパンフレットを見ていたら、キャスト座談会の中で唯一再演メンバーでない松井玲奈さんがプレッシャーを訴えていた。すると中村さんが次のように言ったようだ。
 ”留年してる”つもりでもう一回やろうと思ってる。
 ちなみに観客であるマスヲも初演を見ていたのにも関わらず、ラストシーンを覚えていないほどだったので観客も最低1人は留年していたことになる。
 鴻上さん、キャストやスタッフの方々、素晴らしいステージをありがとうございました。観客としてもまた留年しても構わないので、名古屋での再演をお願いいたします。
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*1:演出は初演と変えないと演出家は公言していた

人を見る目が無いのは皆同じ

 昨夜、友人からの話を電話で聞いていた。友人といっても元々は友人の妻なのだが、今では旦那よりも彼女の方が友人らしいと思っている。
 マスヲが友人に求めるものはふたつのものしかない。敬意と情だ。彼女には両方とも備わっているし、旦那の方にはだんだん情が持てなくなってきたし、敬意も払えなくなってきた。
 旦那とは中学からの友人だが少なくとも友人になったときは、凄いと思わせるところがあったが最近はそういうところを見出すこともほとんどなくなってきた。

 電話で話していたときに彼女は23歳の私には男を見る目が無かったと話していたが、そんなことを言ったら結婚を決めた30歳のマスヲにも女を見る目がなかったということだろう。

 大雑把の統計だと日本人の離婚確率は結婚した夫婦の1/3らしい。離婚するということは夫婦それぞれ相手を見る目がなかったいうことになるので、少なくとも結婚する人間の1/3はそれぞれ結婚相手を見る目が無いということになるし、マスヲみたいに離婚こそしていないが別居や家庭が事実上崩壊している家庭も考慮するともっと多数の人間が異性を見る目がないということになる。

 異性を見る目だけではない。マスヲは転職回数が多いために普通の履歴書では収まらなくなってきた。
 転職回数が多いのは会社を見る目がないということも一因だと考える。働く会社を選ぶことは経営している人間を間接的に選ぶことにも通じると思うので、そう考えるとマスヲは労働者からの視点では経営者を見る目が無いということになる。
 マスヲの友人で社会に出てから一回も転職していない人間はたったの2人だ。それ以外の友人もみな経営者を見る目がないのだろう。ちなみに昨夜電話をしてきた友人の旦那も転職組だ。

 昨夜、彼女との電話が終わった後に『LOVE LOVE あいしてる16年ぶりの復活SP』をテレビで楽しんでいた。電話の話が深刻な内容だったので、ずいぶんリラックスできた。
 吉田拓郎KinKi Kidsの2人に、君たち大人になったね、と言っていたのが印象的だったが、その一方で篠原ともえも含めた3人が1979年生まれなので40歳近いのに結婚どころかスキャンダルもないことを冷やかされていた。
 そんな上から目線の冗談を言っていた吉田拓郎も今の妻は3人目なので、彼の人を見る目もそれほどではないだろう。