淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

ヒトカラ

 自分が楽しんでいることのひとつにカラオケがある。だが、楽しいと思えるようになったのは1人で行きはじめてからだ。俗にいうヒトカラを経験してカラオケの価値観が変わった。

 運動神経が悪いせいかリズムは取れないし、音痴。歌が下手なので人前では歌いたくない。
 グループでカラオケに行った時には、他人のカラオケを聞いていることが苦痛なことがままある。歌い方が上手かったり、選曲が自分の好みであれば問題ないのだが、その逆だと最悪だ。知らない歌を下手に歌われると自分が何故そこにいるのかと思い詰めてしまうこともままある。

 だが、独身時代にある友人から良いアドバイスを貰ってしばらくは乗り越えることが出来た。グループで行ったときは他人の歌なんか聞かなくても大丈夫ですよ、と。彼はさらに次のようなアドバイスもくれた。男女のグループでカラオケに行った場合は他人が歌っているときはうるさいので、好みの女性と近よって話ができるチャンスがある、と。

 しばらくはこの助言で、少なくとも好みの女性が参加しているグループであればカラオケも苦ではなくなった。
 だが、自分が気に入っていた女性がいるグループでカラオケに行ったある日のことだった。いつものように歌うどころか他人の歌もほとんど聞かずに女性との会話に夢中になっていた。
 すると年上の男性が歌っている最中に人の歌を聞かないなんてマナー違反で最低だ、とマイクで吐き捨てたのだ。
 しかも、彼は怒ってそのまま帰ってしまったのだ。この事件でまたカラオケに足が遠のいてしまった。

 妻とまだ同居していたころ、夫婦喧嘩をした後は家の近くの漫画喫茶に逃避していたのだが、そのうちに逃げ場所がばれてしまった。
 次に試したのは自宅近くに一級河川が流れており、その川にかかる橋の中央まで行って夜更けに叫んでいたが、それも妻にばれてしまい恥ずかしくて迷惑だからと禁じられた。

 最後に試したのがヒトカラだ。自宅から歩いて行ける範囲にカラオケボックスが新しく出来たのもタイミングもよかった。
 その店は夜間になればアルコールの一部が飲み放題だ。酔いながら歌うと言うより、叫んでいると気分が少しは晴れることに気がついた。
 1時間も歌えばかなり満足できるし、料金もたったの数百円。財布にもかなり優しい。

 だが、最近は何かと都合がつかないためにヒトカラも先週、数か月ぶりに行くことができたほどだ。例年であればこの時期に相応しい歌いたい曲が多々あるので、行く回数が増えるのだが、今年も残り僅かだが行く回数を増やせそうもないのが残念だ。