淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

出来ない人の気持ち 【アラフィフオッサンのスノーボード初体験記】

 昨日、スノーボードを買ったのは今日行くつもりだったからだ。目的通り、スノーボードの美人インストラクターとイチャイチャしまくるために。
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 今日は寝坊しなかった。子供のころの遠足みたいになかなか寝付かれなかった割には時間通りに起床した。降雪で時間がかかることを考慮して家を出たのは6時過ぎ。
 向かった先は鷲ヶ岳スキー場。昨日のスポーツショップでスノーボードのスクールのことを聞いたら、奥美濃ではウイングヒルズかダイナランドを勧められたが、自分の意思を貫いた。
 昨晩、木曽エリアのゲレンデにあるスノーボードスクールを調べたら平日は閉校しているところが多かった。

 郡上八幡インターからはチェーン規制の情報が出ていた通り、美並を超すあたりから雨が雪に変わっていった。
 降雪でスピードは出せなかったが、スノーボードスクールがはじまる時間には余裕を持ってゲレンデに着いた。
 スクールを申し込んだ。半日と1日があったのだが、自分としては1日受講するつもりでいたが、受付でなんとなく半日を勧められた。もし、午後からも受講したければ差額だけを支払えばいいからと。受付の女性には今でも感謝している。

 時間が余っていたため、スクールが始まるまでにスキーでリフトに2回乗車して、新雪を滑走した。新雪であってもやはり、奥美濃の雪は木曽エリアのゲレンデに比べると重いのを感じながら滑った。

 講習が始まる5分前に指定の場所に集まった。現れたインストラクターは全員男性。新品のスノーボードを買ってまで果たそうとしたミッションはあえなくここで終了した。
 同じ初心者のチームには大学生くらいの女性が3人いるだけだった。自分以外には。初めて見たときはそれなりに気になっていたが、その余裕はだんだんと無くなっていくことになる。

 最初に全員で準備運動をした後に、スノーボードの道具の使い方の説明があった。
 続いて歩き方と歩いているときの方向転換の仕方、転び方とスケーティングを教わった。ここまで20分くらいだったと思う。
 そして次はもうリフトに乗車するという。焦ったし、嫌な予感を感じはじめた。人並み外れた自分の鈍い運動神経では講習のスピードが速すぎると。
 3人の女性はスキーの経験がない娘もいて、リフトに乗る時は自分よりもスムーズさに欠けたが自分が彼女たちにアドバンテージを感じたのはここまでだった。

 リフトに乗っているときに、男性のインストラクターがいろいろ話しかけてくる。スキーの経験年数やスキーのレベル、何故スノーボードを始めようと思ったのかなどなど。
 自分はそんなことより、リフトから降りることが気になっていた。こちらから聞くと、彼は自分が降りることをそれほど心配していなかった。
 リフトが降り場につくと、自分は当然のように転んだ。係の人に引きずりだされるように引っ張られた。彼女たちを見ていると転んでいるのは1人しかいなかった。

 いよいよビンディングで両足を固定した。インストラクターの説明に従って。
 板を真横にして両足で均等に乗ること。かかとに重心を書けるとブレーキがかかり、つま先に重心を乗せていくと前に少しずつ滑りだすことを最初に教えてもらったのだが、コツが全然つかめない。まず板に両足で均等に力をかけて乗れないのだ。ここまでで何回転んだことか。立ち上がる度に慣れていない筋力を使っているせいか、すぐに寒くなくなってきた。軽く吹雪いているのに。

 次に木の葉の練習に移っていくのだが、そのころには立ち上がるだけで汗が体中から噴き出していた。情けないが息も上がり始めた。
 自分のドン臭さはある程度理解していたつもりだったが、ここまで自分の体力がないとは思わなかった。
 途中からは力尽きて自分1人で立ち上がることも覚束なくなってきた。彼女たちは全員1人で立ち上がれているのにも関わらず。

 途中からはかいた汗で身体が冷えてきた。寒さを感じる。気のせいか前よりも吹雪いている気もしてくる。ゲレンデのベースが遠い。スキーならば一瞬なのに。
 何度もインストラクターに手を握られながら、何とかベースまで降りることができた。まさか、男性の講師とこんなにスキンシップを取ることになろうとは想定外もいいところだった。
 降りてきたところで、半日講習が終わった。インストラクターにお礼を言い、彼女たちにも足を引っ張ったことを詫びると笑顔で返してくれた。全然大丈夫、と。

 全身クタクタだったし、ウエアも下着の上下も汗と雪で濡れてしまったために午前中でゲレンデを上がることにした。初のスノーボードは半日で切り上げることになってしまった。

 スノーボードをはじめて経験してみた感想全てを書くと長くなってしまうので、機会があればボチボチと改めて書きたい。
 一番強く感じたのは出来ない人の気持ちを改めて思い出したことだ。
 不器用な自分でも、公私にわたりたまには他人に何かを教えることが今後もあるだろう。その時には出来ない相手に寄り添えることができたらと改めて考えた。