若鶏の唐揚げが嫌いな人は少ないと思う。居酒屋、中華料理屋だけでなく、定食屋でも人気があるメニューだからだ。
居酒屋に行くと、唐揚げをよく注文する友人も自分にはいる。時々、自宅で揚げるほど自分も好きな料理のひとつだ。
だが、鳥の唐揚げに対して、気になっていることがある。唐揚げはご飯のおかずになりうるのかということを。
定食屋では人気があるし、ほか弁でもメニューの定番だが、自分は唐揚げ定食も唐揚げ弁当もあまり買ったことがない。
自分にとって、唐揚げはお酒のつまみだと考えているからだ。できれば、ビールかハイボールのお供にしたい。
唐揚げがご飯のおかずかつまみに分類されるかは、トマトとバナナで例えたい。
まず、トマト。トマトが野菜か果物であるかを世間では一時期、よく聞いた。
最近になってこそ、野菜としての市民権をしっかりと得たような気がするが、最近の若者はどう思っているのだろう? 二十歳前後の人に一度聞いてみたい。
次に、バナナ。子供の遠足でバナナはおやつに入るかどうかを、お笑い芸人が面白おかしく先生のものまねなどをしているのを、ブラウン管越しに見ていたことをよく覚えている。
最近はこの手の芸は時代遅れになったのか、すっかりテレビでは見なくなってしまったが。
自分の経験上、バナナはおやつとして扱われたことは一度もない。
さて、それでは唐揚げがご飯のお供として、よく扱われるのか? また、何故唐揚げ定食や唐揚げ弁当の人気が高いのかを考えてみたい。
その理由のひとつは、家事や家庭料理に手間をかけなくなったことが理由のひとつだと思う。
最近、家で揚げ物をしなくなった家庭が増えているらしい。そのことを聞いただけでも驚いたが、理由を聞いてもっとびっくりした。
揚げ物をしない一番の理由はキッチンが汚れることのようだが、その理由を自分の中でなかなか消化できなかった。どんな料理をしても、ある程度キッチンは汚れるからだ。
例え、揚げ物をしなくても油を使った炒め物をすれば、換気扇やグリルには油がついたり、飛び散ったりするだろう。汚れてしまったら、掃除すればいいだけだと思うのだが、そんなに世間の人は忙しいのだろうか。
別に女性だけに言っている訳ではない。家庭料理は女性だけが担当する考えは、時代錯誤だと自分は思う。
これからは夫婦2人で働き、それぞれが適性のある家事を分担して行う方が効率的ではないか。
ちなみに、妻と一緒に住んでいたころは、ほぼ自分が食事の用意をしていた。
男だから、女だからというこだわり自体が時代遅れだと、自分は思う。
妻との関係がうまくいかなかったお前が言うなという意見も当然あるだろうし、正論だとも思ってもいるが。