淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

2018年のベストバイ

 女性は大好きだが、物欲はそれほど強く無い方だ。持ち家はあるが、自分の願望で買ったわけではないので、それほどこだわったところもない、平凡な2階建ての一軒家に住んでいる。
 車は持っているが、新車で買ったことは今までで1回のみ。しかも、その車は15年以上前に買って、いまだに乗っている。

 一番の趣味であるスキーも、3年前にインターネットオークションで買った板を愛用している。
 スキー板には寿命があるので、そろそろ次の板を探しているが、新品だけでなく中古も考慮に入れて探していることもあり、未だに購入に至っていない。
 そんなことをしているうちに、結局今シーズンも古い板で過ごすことになるのかもしれない。

 物にはそれほど執着がないものの、今までの人生で購入してよかったと思えているものも、少しはある。
 それらは、ライフスタイルや考え方を良い方に変えてくれたものがほとんどだ。
 結婚した当初、妻の希望で買った食洗機などが代表的だ。妻と別居してから、食洗機は故障して修理できない状態になったが、少しもためらわずに新しい物を買い直した。
 独り暮らしをしていて、自炊したいが続かない人の話をたまに聞くが、自分も食洗機がなかったらおそらくこんなに自炊していないだろう。

 さて、物欲が少ない自分が今年買ったものの中で一番気にいっているものは、『Kindle Paperwhite』。
 ある友人が数年前から勧めてくれていたので、興味はずっとあったが、最近になってやっと購入した。購入の経緯はこのblogにも書かせてもらった。
hatehatehahaha.hatenablog.com
 購入した当初は、青空文庫の作品を読んでいた。昔読んだ谷崎潤一郎の『痴人の愛』を。
 また、高校時代に好きだった現代文の先生が中原中也のことを熱く語っていたのを思い出して、『山羊の歌』も。
 しかし、それほど熱心に読むところまではいかず、せっかく買った『Kindle Paperwhite』にもなかなか慣れなかった。

 だが、ある作品がきっかけで『Kindle Paperwhite』に慣れていくことになった。水谷悠歩著の『とりかへばや物語』と村上春樹著の『村上さんのところ コンプリート版』だ。
とりかへばや物語』の著者、水谷悠歩は10年来の知己だ。そんな彼が電子書籍を出版していることを知ったのは驚きだった。
 彼から『とりかへばや物語』の購入金額相当のアマゾンギフト券をプレゼントされたので、早速購入して読み出した。
 ほぼ同時期に、『村上さんのところ コンプリート版』も購入した。文庫本の『村上さんのところ』を購入して、楽しく読むことができたが、より内容のある『村上さんのところ コンプリート版』も読みたくなったからだ。

 出勤時やお昼休みなどリラックスしたいときには、『村上さんのところ コンプリート版』を、帰宅時などには『とりかへばや物語』を『Kindle Paperwhite』で読んでいる。
 2冊同時に読み進められること、複数の本を持ち歩くのは重くて大変だが複数の本のデータを入れて持ち歩けることは魅力だ。
 だが、最大のメリットは目が疲れないことだ。『とりかへばや物語』と『村上さんのところ コンプリート版』を読み出してから読書時間が増え出したが、目への負担が少ないことが大きいと思う。『Kindle Paperwhite』で読んでいる方が。