淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

UFO

 お昼休みが始まると、カップ味噌汁にお湯を注いだ。お昼休みが始まる前に、電気ポットの再沸騰ボタンを押しておいたおかげで、カップが熱くて縁のほうしか持てなかった。そのせいで、素早く歩けなかった。
 オフィスをゆっくりと横切ろうとすると、あの男がランチを食べ始めていた。具のない味噌汁を時折自作する男、味噌太郎が。
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 彼の今日のランチはカップ焼きそば。カップが円形だったので、おそらく日清のUFOだろう。
 先日、カップヌードルを食べていた味噌太郎が今日もインスタント食品を食べている。
 人のことは言えないが、そんなものばかり食べていたら身体にも良くないし、メタポ体型はより加速するだろう。
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 自分は公園でランチを食べた。今週は月曜日から毎日、四日連続で。
 今日の献立はおにぎり2個と味噌汁とサラダ。サラダの中身はレタス、ミニトマトにサラダチキンを入れてみた。
 いつものベンチに座って食べたが、途中から日陰になってしまった。日が高く昇らないために、ビル陰が長くなってきたのだろう。
 外でお弁当を食べることによって、季節の移り変わりに気づけるなんて、なんとなく洒落ている気がする。

 隣のベンチではOL風の女性が2人、食事を取っていた。自分が食べている最中に2人は食べ終わり、煙草を吸いはじめた。
 彼女たちのベンチは風上ではなかったし、今日は風も穏やかだったので、自分の方に煙も臭いも流れてこなかった。
 食後の一服をすぐに味わいたい人にとって、公園で食事をとるのはいい考えかもしれない。

 食事を済ませて、オフィスに戻ると特徴のある臭いが漂っていた。自席に戻ってもその臭いは届いていた。それは、カップ焼きそばの臭いだ。
 いい気分はしなかったが、食べた人間に完全に非があるとも思えない。オフィスではカップ焼きそばを食べてはいけないと、決まっているわけではないからだ。

 自分も時折、無性にカップ焼きそばを食べたくなるときがあるから、味噌太郎の気持ちもわかる。
 わかるのだが、できればもう少しだけ気をつかって欲しかった。一応、ソファーが置いてあるような別室があるのだから。
 何もお昼休みに真っ暗になるオフィスで食べなくても良いとは想うのだが、暗い中で1人食べるカップ焼きそばは美味しさを増すのだろうか。
 経験がない自分にはわからないが、試す気持ちにもなれない。
 臭いを漂わせた本人はオフィスの角へ椅子を持って行き、壁にもたれながら午睡していた。オフィスの角は消灯されたオフィスの中でも一段と暗い。