淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

桂川にも木曽川にも捨てられなかったもの

 世の中には様々なものに相性がある。人はもちろんのこと、食べものや国や地域、人が集まって織りなす企業などにも、感じることがある。それらに対して、良く感じたり悪く感じたり。
 だが、皮肉なもので人間の記憶というのはネガティブに捉えたものの方が、強く印象に残るらしい。

 先週の週末に引き続き、今日は大阪まで出かけた。パレット撮影会に参加して加藤凪海さんを撮影するために。
 撮影会に参加して彼女を撮影するのは、今日で4回目。自分の中では一番、シャッターを切っているモデルさんだ。
 他人から言われなくても、彼女の魅力にはまっていることを自分でも認めざるを得ない。

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最初に参加した第二部の撮影場所は中之島公園付近。
 自分がこれほどまでに彼女に対してシャッターを切っている理由を考えて、気がついたことがある。彼女の魅力を全然撮り切れていないことだ。
 モデルを務めてくれている彼女に対して、ある意味では失礼だとは思うのだが仕方がない。彼女が魅力的な女性だと感じてしまうので、自分が彼女に対して照れてしまうからだ。
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二部に続いて参加した三部は、阿倍野長屋での撮影。
 アラフィフ近いオッサンが、二十歳くらいの女性に対して、特別な感情を抱いていることを他人からは気持ち悪がられるかもしれないが、事実なのだから仕方がない。格好つけたり、言い訳するつもりもない。
 そんな思いと良いポートレート作品を撮りたいという欲求を今日も自分の中で数時間、戦わせた。

 今日のために、数日前から考えていたことがあった。大阪に向かう新幹線でいくつかの橋を渡る毎に、自分の中にいくつも潜んでいる照れなどの感情を捨てていくべきだと。
 だが、撮影会の会場で彼女に再会してすぐに、気がついてしまった。木曽川でも桂川でも、自分は何も捨てることができなかったことを。
 今日もいつものように、自分らしくない無口なカメラマンの1人として、黙々と彼女を撮影してしまった。
 知人や友人がそんな自分を見たら、違和感しか覚えないだろう。プライベートでは常にうるさいくらいに口数が多いから。

 好意を持っている異性に対して、全て口数が少なくなるわけではない気がする。今までの自分の半生を振り返っても。ある意味において単なる相性のような気もする。
 これまでの数ヶ月、自分がポートレートを撮影させてもらったモデルさんの中でも自分の好みとは別に、話し易かった人、ほとんど会話をしなかった人がいるからだ。

 何回、彼女に会ったら素の自分で振る舞えるのだろう? もし、そうなった時に、どんな写真を撮っているのかが興味がある。
 仮想未来の自分を描けることは、幸せなことなのだろう、きっと。

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今日の写真のモデルは加藤凪海さん。でも、今日撮影した写真ではありません、悪しからず。さくらフォト撮影会にて撮影。