淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

やさぐれているというより、ただただ疲れている

 今日は金曜日。今週も明日でようやく終わりだ。世間は三連休だが、体育の日はTOYOTAカレンダーのために自分は出勤なのが切ない。
 台風が近づいているので、おそらく明日の土曜日の副業は休めるだろう。身体は休めることはできても、心は休まらないだろう。史上初と言われる台風に自宅が被害を受けてしまうようなことが起きてしまうのではないかと、気が気ではないからだ。

 20年がかりでようやくローンを払いきったと思ったら、メンテナンスのためにまた多額な支出が必要になったとしたら、つまらないジョークになってしまう。
 つくづく、家は購入するものではなくて、借りるものだと思う。
 今、人生で一番やり直したいことは、マイホームを建てないことだ。このことについては、マイホームを建てたある友人も同意してくれた。
 薄給の身で分不相応のものは決して買ってはいけないのだ。

 それにしても、疲れている。
 そんな時に限って、昨日の朝の通勤電車では座ることができなかった。電車を乗り継いで1時間以上かかる中、座ることができなかったのは、本当にキツかった。
 あと、10歳若かったら耐えられたかもしれないが、アラフィフの体力ではとてももたない。
 駅の改札をふらつきながら抜けて、オフィスに向かう途中にある木製のベンチにへたり込んだ。というより、すぐに横になった。
 他の通勤者の目があったかもしれないが、そんなことを気にしている場合ではなかった。

 そのまま帰宅しようかと本気で考えた。だが、有給休暇がまだない自分にとっては、来月からの生活が困窮することにも繋がるのだ。なんて世知辛い世の中なのだろう。
 当たり前なのかもしれないが、誰も何も助けてくれないのだ。そのままベンチで自分が息絶えたとしても、まわりの人間はどれくらいそのことに気がつかないだろうか。

 5分ほど目をつむっていると、多少は気分がマシになったので、オフィスまでゆっくりと歩いた。
 ただ、それでもオフィスの廊下を歩いていると、自分の足が時折沈んでゆくような感覚がした。

 オフィスの自席に座ってパソコンを見ていても、ろくに集中できなかった。
 気がつくといつの間にか意識が遠のいていく。眠いというよりも、まるで自分の本能が作業をすることを拒否しているようだった。

 それでも、何とか昨日の一日をやり過ごした。定時を少し過ぎた時間にオフィスを出て駅に向かった。
 すると自分が乗りたい電車がホームに入ってくるのが見えたが、走る気力はとても沸いてこなかった。
 歩くスピードを速めたが、改札を抜けてホームに向かう階段を昇っていると、電車から降りたお客の人波に押し戻されて、なかなか先に進めなかったために、電車に乗ることができなかった。

 電車に置き去りにされたホームのベンチに座りながら考えた。こんな一日を、死ぬまでにあと何度味合わなければならないのかを。
 そんな思いをしてまで働く意味、生き抜くことに価値があるのかを、自分に問いかけた。
 秋の夜長の入口に、たった独りで。

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今日の写真のモデルは加藤凪海さん。パレット撮影会にて撮影。