淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

名前を知らないオッサンに電話番号を聞かれた話

 本業のシステムエンジニアとして働いている今の現場には、間に一社かんでいる。
 その会社名はすっかり忘れているし、仕事中に気にする場面はほとんどないが、稀に認識することはある。
 書類に署名しなければならない時。社名を書く欄は大半あるからだ。公的な書類の場合は大抵、自分の所属会社ではなくて、現場と契約を取り交わしている会社名を書かなくてはならないことがほとんどだ。
 自分が今所属している会社名を問われたり記述したりすることはほとんどないので、とっさに思い出せないことがある。
 もう、会社自体に興味は無いのかもしれない。

 会社名ですらそんな感じだから、仕事中に接する人にもなかなか興味が沸かないし、名前もなかなか覚えられない。
 なんとか覚えても、すぐに忘れてしまう。先月まで一緒に豊田で働いていた人の名も、すぐには思い出せないほどだ。ひょっとしたら、一人や二人の名前は思い出せなくなっているかもしれない。

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通勤途中の朝のワンショット。
 今週の火曜日の夕方、今働いているオフィスでセキュリティーに関するセミナーがあった。
 プロパー社員も外注も一緒に受講しなければならなかったので、仕方なしに参加した。
 内容はIT業界であれば常に言われていることばかりで、目新しいことはなかった。くだらないがこれも仕事のうちと、自分に言い聞かせはしたが。

 そのセミナーが始まる前のことだ。顔は知っているが名前を知らないオッサンがオフィスに入って来るなり、自分を名指しして挨拶してきた。
 確か、間に入っている会社の部長だったと記憶はしていたが、名前はすっかり忘れてしまっていた。

 帰宅してから彼の名刺を探したが、見つからなかった。今の会社では自分に名刺が付与されていないので、仕事中に名刺を配ることはできない。よって、相手からも名刺を受け取る場面は少なくなっている。

 名無しの部長はまず、自分に対して電話番号の交換を申し出た。個人情報なので本当は断りたかったが、彼に従った。
 九月に入ったばかりの会社ではまだ、自分の意見を聞いてもらえるだけのポジションがあるかがわからないからだ。

 続けて名無しの部長は今の現場の感想などを尋ねてきたが正直、アホかと思った。彼自身も会社から出てIT土方として働いているので、ある程度はこちらのことも察することができるはずなのに。
 目の前にプロパー社員が居るのに、彼らに対しての自分の本音など言える訳がない。

 一緒に仕事をするメンバーとはほとんどの場合、利害は対立することが大半なのだから。しかも、土方として働くような環境の場合は特に。
 土方は何もしなくても現場に居さえすれば、自分が所属している会社と自分に対してはそれぞれ、対価が支払われる。よって、相手の損は自分の得、自分の損は相手の得になることがほとんどなのだから。

 楽してお金を得ることが、自分が社畜に戻った大きな理由のはずなのだが、すでにかなり嫌気が差しまくっている。
 IT土方として働くことはともかくとして、会社員として浮世を渡っていくことも。

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今日の写真のモデルはりこさん。さくらフォト撮影会にて撮影。