豊田から名古屋に戻って1か月。何人もの友人に生還を祝ってもらってきたが*1、昨夜も仕事で知り合った女友達に再会した。
彼女がある焼肉屋で食事をすることを提案してくれた。彼女がセレクトしたお店は、『つじホルモン』。店名は人からよく聞いていたので、一度は来店してみたいと以前から思っていた。
www.tsujihorumon.com
店名からして、煙った中でオッサンたちがビール片手に焼肉に手を伸ばすような店内をイメージしていたが、全く違った。
カジュアルではあるが小洒落ているだけでなく、スタッフも気が利いていて、居心地はよかった。名古屋の繫華街にあって人気があるだけのことはあると、素直に思った。
メニューも全体的に意外とリーズナブルで、味も良かった。 彼女と向き合って焼肉を食べながら、ゆったりとした時間を過ごした。前夜に近所の友人がマスヲ宅を訪れて、遅くまで帰らなかったために寝不足だったが、いつの間にかそんなことさえ忘れていた。
お互いの近況からいろいろな話をしたが、同じ業界で働いていることもあって、仕事の話題もある程度は多くなった。彼女はフリーのエンジニア、自分はずっとサラリーマンだが、今までに現場が一緒になったことが二回ある。
自分がシステムエンジニアの仕事に興味が持てなくなったことまで、いつの間にか話していた。どうやら、彼女はそのことが気になっていたようだ。
写真や文章を書くことなどの趣味に関する話をしている時だった。彼女が笑みを浮かべながら口を開いた。
こんなに人に興味があって、人が好きだということがよくわかったと。だから、人と接することと真逆であるシステムの仕事に興味を持てないのは、ある意味では当たり前ではないかというようなことを、言ってくれた。
他人に自分のことを気がついてもらえること、わかってもらえることは、やはり嬉しい。それが女性であれば、尚更だろう。
焼肉を食べたあとは、隣の中華料理店に河岸を変えて、少し呑み直した。
隣のテーブルでは4人組のサラリーマンが座っていた。自分たちと同じ業界で働いている匂いがすることを彼女に話すと、同意してくれた。
自分たちがシステムの世界に身を置いているから、わかったのだろうか。それとも、他の業界で働いていても、彼らに対して同じ見立てをしただろうか。
前夜、自分の眠るのが遅かったこともあって、終電よりもかなり余裕を持って、店を出て別れた。
彼女が言ってくれた言葉がずっと残っていたし、そんな言葉を思い返しながら帰宅した。
*1:こちらが強要したこともあった?