淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

ゲームの達人だったのかもしれない

 昨日の朝は空が碧かった。その分、寒かったが。
 自宅から駅まで向かう途中にそんな空を見ていたら、ある人物のことを考えていた。
 日曜日に自分と出会ったカメラマンのことを。

 午前と午後に主催者が別だった二つの撮影会に参加した自分。どちらの撮影会でも彼を見かけた。
 昼からのスタジオでは一緒のモデルを撮影したが、午前中ではそれぞれ別のモデルを選んでいた。
 また、お互いに持っているカメラのメーカーも一緒だった。そのメーカーは市場でそれほどシェアは高くないのだが。

 彼のことにはまだ、気になっていたことがある。オフラインで彼を認識したのは日曜日が初めてだったが、オンラインではそれなりに面識があったからだ。
 少なくとも自分は彼の写真をtwitterで何度も目にしていたから。

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現場への通勤途中のワンショット。
 何故、それほどまでに彼のことが気になったかが、昨日の帰宅時に気がついた。
 自分が通っていた高校時代のある同級生に似ていたからだ。Twitter上のアカウント名まで、同級生のニックネームに似ているのも、もしかしたらと思わせた。
 その同級生は高校では目立っていたが、周りからはあまり好意的には見られていなかった気もしている。
 目立っていたし、ある特技を持っていたのにも関わらず。

 彼が持ちあわせていた特技とは、TVゲーム。
 当時、TVゲームは日進月歩で新しい作品が登場していた。家庭用だけでなく、ワンプレイ毎に硬貨を投入する必要があるボーリング場やバッティングセンターなどに置かれていたゲームにも。
 ポリゴンなどの新しい技術も惜しみなく投入されていたばかりか、ゲームのジャンルも様々だった。レース、シューティングや格闘ものなどなど。

 男子生徒からある意味では一目置かれていた彼。そんな彼に挑戦者が現れた。その挑戦者は、今では自分の大事な友人であり、自分に妻を引き合わせた人物だった。
 ある日の授業後に瀬戸市内の場末のゲームセンターで、二人の決闘は行われることになった。
 噂になっていたので、自分はその場に立ち会った。

 その時になって驚いた。彼らが争うことになったゲームに意表を突かれたからだ。そのころ流行っていた格闘ゲームだと思いこんでいたら、地味なゴルフゲームだったからだ。
 指先の器用さや反射神経よりも洞察力や計算など、思考力が試されていたことは間違いなかった。
 ワンゲーム50円でプレイできるのにも関わらず、二人の戦いはなかなか終わらなかった。文字通り死闘。
 ギャラリーも固唾を呑んで見守っている中、決着は着いた。挑戦者である友人が綺麗なパッティングを決めて。

 友人に負けた彼は悔しそうだった。授業中に先生に怒られている時などよりも。
 彼の矜恃はどれくらい傷つけられたのだろう?

 彼に似ていると気がついたカメラマンも、撮影技術などにはそれなりに拘りがありそうだ。撮影会で近くに居たら、緊張感が伝わってきたから。
 彼は自分の推測通り、高校の同級生だろうか。もし、そうであれば自分のことを同級生だと気がついただろうか。

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今日の写真のモデルは真辺あゆみさん。同級生かもしれないカメラマンも彼女を撮っていました。