淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

おばあちゃん

 自分の祖父母はもう誰も生きてはいない。アラフィフにもなれば当り前なのかもしれないが。

 十一月の毎土曜日から従事している灯油の巡回販売。
 その中には今の自分から見てもおばあちゃんと思えるような歳の女性も少なくない。

 平日のシステムエンジニアと一緒で土曜日も雇われの身。お客を選ぶことはできない。
 リピーターでも嫌な感じの人はいるし、魅力的な一見さんも希には出会う。

 平日だけでなく土曜日まで仕事をしているのに、先週から体力を顧みずに遊んでばかりいたせいか、今日は朝から身体が重かった。

 おまけに今日一日は表通りには車が多かった。岐南町の交差点の電光掲示板にはびっくりした。
 土曜日の七時台だったのに、大垣方面への国道が渋滞しているとの情報が表示されていたから。

 今日の灯油の販売量は2,810ℓ。
 先週は自分が住む街だけでなく、巡回先のエリアでも降雪があったようだ。裏路地の日陰などにはまだ雪が残っていた。
 今朝の気温は氷点下近くまで下がっていたので、朝早い時間は仕事で身体を動かしていてもキツかったのに、思ったほどは売れなかった。

 来週からはまた値上げになるので、今シーズンはもう販売量を更新することはないだろう。
 昨シーズンの値上げは一度だけだったが、今シーズンは次で四度目の値上げ。
 18ℓで1,490円の価格でシーズンが始まったが1,550円を経て今日までは1,590円。来週からは1,650円での販売になる。

 販売価格が変わると用意しなければならない硬貨が変わる。最近は10円玉を切らさないように気をつけていたが、今日の売上金額精算時にはかなりの枚数を入金して、代わりに50円硬貨をできるだけ手元に残しておいた。

 今日、最後の接客が印象的だった。自分よりも歳下に見える男性との会話が。
 男性と同居していた祖母が先月に亡くなったことを聞いたからだ。
 どのような理由があったのかは知らないが、彼は祖母と二人暮らしだったようだ。彼は急に独り暮らしになったので寂しいらしい。

 彼の祖母は自分のお客さんだった。今シーズンから毎週のように灯油を買ってくれていたお得意様。冷え込みが厳しくなる前からの。
 このところ顔を見なかったので、少し気になってはいたのだが。
 彼の寂しさはもちろんわからない。だが、彼のおばあちゃんのことを自分が覚えていることだけは、彼に伝わったような気がした。

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今日の写真のモデルはHARUさん。