一日中雨だった昨日と違って今日は朝から気持ちのよい天気。梅雨らしからぬ爽やかな日だった。
日中はそれなりに日差しが強かったが、ジメジメしていなかった。それどころか気持ちのよい風が吹き抜けていた。
この文章を書いている今の時間、風が止まっている。内陸地なので夕凪という言葉はおかしいだろうが、そんな感じだ。
昨日と一昨日の金曜日と土曜日の夜はお酒を口にしなかったが、それなりに飲酒した先週末と同じかそれ以上にリラックスできたような気がするのは何故だろう？
まさか、明日から緊急事態宣言が解除されることが自分に影響しているとは思わないが。
昨日は初めてのスタジオで初めてのモデルさんを撮影した。
流行病のこともあってスタジオでの団体でのポートレート撮影は控えていたのだが。久しぶりの団体でのスタジオ撮影はいろいろと得たことが多かった。
そんな撮影会に参加していると、ある参加者の一人が肩を落としていた。
その参加者に出会ったのは二回目。少なくとも自分よりは一回り以上は年上に見える男性だ。
別の団体撮影会で一緒になり、後日にtwitterで流れてきた彼の写真が印象に残っていた。
自分の順番の時だけはカメラを構えていたが、それ以外の時は椅子に座って力ない表情を浮かべていた彼。
他の参加者との会話から昨日の午前中にドタキャンを食らったことがわかった。
自分が話を振ると、そのことについて詳しく教えてくれた。
名古屋ではそれなりに知られているフリーモデルの自主企画撮影会に参加するつもりで、撮影場所だったあるスタジオで待っていたらしい。
するとスタジオスタッフから残念なことを知らされたとのこと。モデル本人から体調不良でキャンセルすると。
参加者それぞれにモデル本人からの連絡はなかったらしい。
体調が悪い時に他人に連絡するのが辛いのはわかる。それでもルールはあると思う。ましてやフリーで仕事をしているのであれば。
逆なことを彼が彼女にしたらどうなっただろう？ その内容を彼女がtwitterやInstagramに投稿したら多くのイイネが集まったりして。
そんなことが簡単に起こりそうでちょっぴり怖い。
そんな彼女に自分は直接会ったことはないが、ちっちゃい因縁がある。
それは一昨年のこと。
彼女と別のモデルの二人が企画した撮影会に自分がドタキャンしたという噂が流れていたらしいのだ。
後日、ある人物がその噂の真偽について自分に尋ねてきたので自分は知った。
それまでに彼女たちに会ったことはなかったが、その後も会いたいとは思えない。
素敵なモデルなのかもしれないが、仕事ではないので彼女たちを被写体としては今後も選ばないだろう。
趣味でポートレートを撮っているのだから、一緒にいて気分が悪くなる人に会いたいと思うのは当り前だ。
