週末があっという間に終わった気がする。
荒れ気味の天気だった土曜日は歯医者への通院以外は特に出かけることもなかった。
ポートレートの撮影の予定はあったのだが、天気を考慮してリスケした。
日曜日は久しぶりに所属している同人誌の集まりだった。批評の対象となる作品はボリュームのある作品ばかりだったので、土曜日に家で過すことに退屈はしなかった。
白状するとそれどころか一編の小説だけ、最後まで読み切ることができなかったくらいだ。
昨日は朝から風は強かったが陽射しは届いて、春らしい日だった。
桜前線もかなり進んだだろうし、自分の生活圏でも早咲きの桜だけでなくソメイヨシノも咲き始めた。
春らしさを感じた三月最後の日曜日。
午前中は栄でポートレートの撮影をして過してお昼に牛丼をかけこみ、そのまま同人たちと再会した。
考えたらチェーン店の牛丼を食べるのもかなり久しぶりだった。
昨日は今年初めての同人誌の集まりだったが、それもあと数回のみ。
自分たちを導いてくれた師でもある主催が今年限りで同人誌を止めることを決めているからだ。
自分が文章を書き始めた時、既にシニアと呼ばれるような歳だったから、仕方がないことだろう。
来年以降の同人誌は、活動の規模を縮小して継続することが急転直下で決まったばかり。
なんとなくただぼんやりと決まっているだけで、細かいことはまだまだこれから。
その運営になぜか自分が関わることになってしまった。
イヤとはなかなか言えない、お人好しのマスヲさんだから。
昨日の集まりの最後に来年からのことについて少し話し合ったが、煮え切らなかった。
仕方がないので来月の集まりで話を煮詰めることになった。
このごろの日本人が得意の、先送り。
その後、いつもの居酒屋で二次会を行った。
昨日、一日中街で過して思った。栄の地下街、地下鉄や私鉄の駅構内や電車内に人は目立つようになってきた。
それでも、居酒屋の店内は相変わらずの閑古鳥。
ある意味で世間の人たちは新しい生活様式が身についたのかもしれない。
グラスを傾けている時も来年以降のことについて、好き勝手なことを言う人もいた。
同人のほとんどは自分よりも歳上。
男性同人のほとんどは仕事をリタイヤしている。
人生経験も豊かで自分なんかよりも暮らしぶりはかなり余裕がありそうなのに、こちらを思いやってくれる気持ちを感じられないのが寂しい。
歳を重ねれば重ねるほどに、自分が年配者への敬意を抱けなくなってくることも。
だが、今の自分も歳下の人間に同じようなことを思われていたりして。