一昨日の金曜日の深夜に独り、掘り炬燵でペンを持っていた。離婚届にサインをするために。
自宅の掘り炬燵で過すときは、足を伸ばしていることがほとんど。その夜は気がつくといつの間にか正座をしていた。
昨日の土曜日の朝、朝食を食べると前夜に書いた離婚届をチェックした。
書き間違いなどは見当たらなかったので、届けを持って車に乗った。妻の実家へ向かうために。
土曜日の朝、それほど遅い時間ではなかったのに表通りを走る車は多かった。年度末が近いからだったのだろうか。
娘たちが住んでいる家は閑静な住宅街。地価は名古屋市の住宅街でも指折りだろう。
バス停も近くにあるし、歩こうと思えば地下鉄の駅までだって歩ける距離だ。
彼女たちが住んでいる家の間へ静かに車を停めると、ペラペラの紙だけ一枚をポストに投函した。
その後、近道をするために霊園の中の道を走ったが、かえって時間がかかってしまった。
墓参に訪れている人たちが多々いたからだ。
TOYOTAカレンダーのためにお彼岸の中日である春分の日に自分は仕事。そのせいか彼岸に入っていることを忘れていた。
名古屋市内で一番の霊園内ではあちこちに警備員が立っていた。
その後は友人とポートレートの撮影会に参加した。撮影場所は庄内緑地公園。
先週の平日は暖かい日が多かったけれど、金曜日に降った雨が季節を少し戻したように感じた。
地下鉄の駅からも近いこともあって、休日の園内は混雑していることが多かったが、昨日は訪れている人は少なかった。
自分と友人が着いた時にはキッチンカーが開店の準備をしていたが、昨日はどれほどの売上げがあったのだろう?
帰りにもそれらの車の近くを通り過ぎたが繁盛しているようには見えなかった。
昨日は春にしては風が冷たい日だったけれど、晴れただけよかった。
数日間、週間天気予報を見ながら雨をずっと心配していたから。
撮った写真で気に入るものはほとんどなかったけれど、それも仕方がないだろう。今の自分の心理状態では。
夕方は一緒に参加した友人とさらに別の撮影仲間との三人で反省会をした。ビールジョッキを片手にトンちゃんを食べながら、モデルや撮影会のことなどを好き勝手にあれこれと口にしたのは楽しかった。
よい仲間を持っているとも思ったし、気分が落ち気味の時でも気を紛らわすことをいくつも持っている自分はラッキーなのかもしれない。