今、自分が恐れているのは流行病。
こんなことを書くと馬鹿にされるかもしれないが、自分の本音だ。
一度しか罹患していないが、今までに患ったどんな病気よりもダントツで辛かったからだ。
先日、会ったばかりの娘は就学旅行でまたまた誰かから、この病をもらったそうだ。
彼女は二度、流行病を患ったことになるが、幸いなことに後遺症などは無いようだ。
仕事先では、先週から自分を含めた講師たちはマスクの着用を義務付けられている。
だが、受講生たちのマスクは自由。講義中にマスクを着けている人はほぼ講師だけ。
連日のように受講生の中から陽性者や体調不良者が報告されているのにも関わらず。
自分が担当している受講生の中に、気になるメンバーがいた。
その受講生は咳き込む場面が少なくなかったのに、マスクをしていないのはどうしてなのだろう?
自分と対面で話すことが何度かあったが怖かった。
ちなみに金曜日の講義後に受講生たちは全社歓迎会に出席。立食、ビッフェ形式で参加費は無料だったらしい。
ローストビーフがあったらたらふく食べてきて、と彼らに激励したが、自分の心中は複雑だった。
コロナの第11派が近づいてきているのをヒシヒシと感じているからだ。
会社も会社だ。時代錯誤なパーティーを続けて。
ただ、自分がこんなところで愚痴ってもお金を支払う方が強いのは世の常なのが、やるせない。
病気を怖がってはいるが東京での滞在が短くなってきたので、土曜日は朝から渋谷まで出かけた。
マンションから分倍河原の駅まで自転車のペダルをこぐだけで汗だくになった。
新宿行きの特急電車に乗り込むと、今度は冷や汗が出てきた。
車内のあちこちから咳音が聞こえてきたからだ。
たまたま咳をした人が目に入ったが、マスクをしていなかった。
自身の体調に違和感がある人は気を使ってくれてもいい気がするが、もうそんな世の中ではないのだろう。
渋谷駅で電車を降りると、代官山で催された撮影会に参加した。
朝から暑い中、道玄坂を上った。
集合場所にたどり着くと撮影会のはじまりをまったが、
自分が申し込んだ最初の部の参加者は二人だけ。
マイナーな撮影会ではないはずなのに気温などの条件が影響していたのかもしれない。
撮影後、たまたま一緒になった参加者とある場所へと歩いた。二人で向かった先はルデコ。
渋谷にあるギャラリーで、これまでに何度か話を聞いていたので足を運びたくなったからだ。
ledeco.net
その日の展示は二つの撮影会による合同写真展だった。
猛暑の中だったが足を運んでよかった。
自分が想像していたよりもルデコは広くなかったが、自然光が入るようになっていたのが好印象だった。
展示会の雰囲気も気に入った。
それぞれの写真の前で撮影したカメラマンや写っているモデルが待ち伏せしていることがなかったからだ。
在朗と称して彼らが写真の前に立っていられると気が小さな自分は恐縮してしまって、のんびりと写真を見られないからだ。
この場所だったら、自分の写真を展示してもいいかなと思えた。
自分のことを知っている人が訪れる可能性も低いだろうし。