淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

場所に懐く

 武蔵野から名古屋に戻ってきて三日。
 名古屋の方が暑いのは覚悟していたが想像以上。
 暑さのせいか帰宅してからの眠りは浅く、登壇し続けて積もり続けた疲れが抜けないでいる。
 温いお風呂にゆったりと浸かっても、タイ古式マッサージの施術を受けても本調子にはほど遠い。
 身体は気だるくて頭は霞がかかったように、ぼんやりとしている。

 それでも昨夜、今年の講師としての最後の仕事をやり終えた。
 自分が担当した10人ほどの受講生に対して、通知表のようなものを書き上げたからだ。
 数項目を5段階で評価するだけでなく200字ほどの所感を記述した。
 現金な話になるが、あとは働いた対価を受け取るだけ。
 来月末までには残りの金額が支払われる予定だ。

 話は戻るが武蔵野を立ち去った土曜日のこと。
 疲れていたはずなのに、朝は5時に目が覚めた。
 そのままベッドから出て、車に部屋の荷物を積み込み始めた。
 朝食を食べて休憩してから、部屋の片づけを再開。9時前にはほぼ荷物を積み終えたので、フロントに居たマンションの管理人に連絡した。

 管理人に立ち会ってもらいながら、何もなくなった部屋を見ていると切なくなってきた。
 四月の終わりに、この部屋に来てからのことが思い出されてきたからだ。
 暮らしに必要な最低限度のものしか備わっていなかったので、数日かけて必要なものを買いそろえたことから、三か月超をここで過ごしてきた。

お世話になった部屋。

 辛いことがあった日、少しだけ気分がよかった日もこの部屋に戻ってきた。
 半袖のシャツでは肌寒さを感じる日もあった春の終わりの日のことが、遠い記憶のような気がした。

 講義の予習をしたし、受講生から質問されて即答できなかったことを調べた日もあった。
 ポートレートの現像をしたし、友人や娘が泊った夜もあった。
 人生初のマンション暮らしは自分の中で特別なこととして残り続けるのではないか。

 マンションの管理人は数人いるが、退去に立ち会ってくれた管理人は女性のオバちゃん*1
 朝は彼女がいることが多く、夕方はオジちゃん*2が多かった。仕事で帰りが遅くなった日はフロントには誰もいなかった。

 それでも、出勤時や帰宅時に『行ってきます』と『ただいま』を彼らに口にできたのは新鮮だった気がする。
 自宅に戻ると、それらの言葉を口にすることはなくなったから。

今日の写真のモデルは蒼井さくらさん。

*1:自分の母親よりも年上に見えたのでオッサンの自分がオバちゃんと言っても差し支えないだろう

*2:どこからどう見ても60代後半以降に見えたのでオジちゃんと言っても差し支えないだろう