淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

フローネを探して

 この文章は以下の記事の続きになっています(はじめての沖縄旅行についての雑記です)。
hatehatehahaha.hatenablog.com
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 座間味村三日目の朝は6:30過ぎに起床した。
 この日は無人島に渡ることになっていたので、その準備のために朝食前までに村の中心部まで徒歩で往復し、ある商店で昼食を仕入れておきたかったからだ。
 前夜に買っておくことも考えたが、おにぎりや弁当だと痛んでしまう可能性があるので、その選択はできなかった。

無人島」というフレーズから、子供のころに見たアニメを思い出した。そのアニメとはふしぎな島のフローネ*1だ。あのころの自分は無人島というものに憧れていた。

 島民のシニア割合は少なくないはずなのに村営バスが走り出すのは9時を過ぎてから。それより早い時間の移動はバスに頼れないので、自分は歩くことを選んだ。
 商店の営業は7:00~。その時間に合わせるように宿を出発した。
 日はまだ高く昇っていなかったが、歩き出すと数分で汗が噴き出てきた。
 商店ではおにぎりを二個とペットボトルに入った1ℓの水を買い、宿に戻ると汗だくになったので着替えた。
 島に滞在中は何度着替えただろう。洗濯は最低でも日に一度はしていた気がする。

 朝食は前日と同じ8:15。
 宿が用意してくれる朝食は日替わりのシンプルな和定食。毎朝、全部食べるのに10分もかからなかった。
 無人島への出発は宿から最寄りの阿真港。9:10に出港するとのことだったので、その10分前には港まで来て欲しいと電話での予約時に言われていた。自分は9:00前には港に到着して待っていた。
 港と言ってもコンクリート製のふ頭があるだけで、他には何もない。日差しを遮る建物もなく、船を待っている間も日焼けしただろう。

 時間通りに小さな漁船が着岸すると、船に乗り込んだ。
 船には他の港からの先客が乗っていたが、自分と同じタイミングで乗船したお客も含めて三組いた。一組は子連れの夫婦。もう一組は自分と同じような男性が一人だった。

 無人島への船旅はほんの数分だった。南の海は思っていたよりも穏やかで、あれくらいの揺れなら船酔いする人はほとんどいないだろう。
 青い空の下、風に吹かれていると目的の島が見えてきた。その島の名は嘉比島

 嘉比島には港などなく、浜に近づくと船から降りて歩いた。
 砂と水に右足を取られて転んでしまった。骨折する前だったら転ぶことはなかったかもしれない。自分と一緒に降りた男性も転びそうになっていたが踏ん張っていた。
 自分たちが降りると、渡船のスタッフがビーチパラソルを立ててくれた。前日自分が立てたものとは違い、しっかりしていたので最後まで倒れることはなかった。パラソルのレンタル料金は1000円だった。

無人島にカメラは持っていかなかったのでスマホにて📸

 この島での半日が、今回の旅のハイライトだったと思う。
 座間味島にある二つのビーチと嘉比島は全く雰囲気が違った。ビーチに外国人はいないし、若い女性も一人もいなかった。
 泳いでいるときの水中の光景も違った。渡船から降りるときに説明を受けていたが、そんなに深くないところでもサンゴとそのまわりをカラフルな魚たちが泳いでいるのを眺めることができた。
 パラソルの下で寝転んでいても、本当に遠くへ来たような気がした。
フローネに出会うことはなかったけれど、あの島の風景や雰囲気は自分の中で特別なものになった気がする。

 無人島での時間はあまりにも過ぎるのが早く、渡船が迎えに来る時間を忘れていたほどだ。
 約束の時間に船が迎えに来たとき、自分は泳いでいたので急いで船に戻った。
 他の客を待たせてしまったため少し申し訳なかったが、誰かが怒っている様子は伝わってこなかった。
 この島で時間を過ごすと、人は寛大になれるのかもしれない。

 座間味島に戻っても、まだ昼過ぎだった。
 宿に戻ってシャワーを浴び、昼寝をして過ごすか迷ったが、そのまま古座間味ビーチへ向かった。
 翌日はもう泳ぐつもりがなかったこともある。
 この日、前日とは違い贅沢をして、パラソルとデッキチェアを海の家で借りた。
 チェアに座ってトロピカルなドリンクをストローで飲めば、ずっと憧れていたビーチリゾートの形だったが、そんな気持ちにはなれなかった。先ほどまでいた島の記憶が、すでに薄れていたのかもしれない。

 物足りなさを感じながらも夕方まで古座間味ビーチに居たので、昨日よりも遅いバスに乗った。
 自分が乗ったバスは座間味港止まりで、宿の近くまでは行かなかった。港からシュノーケリングのセットを抱えながら宿まで歩いた。
 沖縄に来てからの日々はアクティブだったが、この日も本当によく動いた。

 宿に着くとシャワーを浴び、買っておいたペヤングソース焼きそばの特盛を食べてすぐに寝た。
 夢でもフローネと出会うことはなかったけれど、彼女の気配は感じたように思った。(続く)

今日の写真のモデルは福田とうふさん。