淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

ラストボード?

 先週は雨が多かったし、暖かい日も増えてきた。まさに三寒四温のような、一週間だった。
 今日、ホームゲレンデである野麦峠スキー場に出かけた。仕事上で知り合った友人と。
 野麦峠スキー場に出かけたのは2週連続。誰かと連れ立ってゲレンデに出かけたのは3週連続になる。

f:id:mobemobe617:20180310221140j:plain
ガスがなくなりつつあるゲレンデトップ。今シーズンこの景色を見れるのもあと何回だろう?
 先週は雨が多かったのでゲレンデのコンディションが気になっていた。道中、ゲレンデに近づくにつれて、昨夜から今朝にかけて雪が降ったことがわかった。道路わきなどに少しではあったが、雪が積もっていたからだ。
 着替えてゲレンデに向かうと、バンビゲレンデにかかるリフトが動いているのを見てほっとした。コース幅が狭くなり、積雪も薄くなってはいたが。
 ホームゲレンデ、唯一の初心者コースがまだ滑走可能なことがわかったからだ。
 自分のボードの技術では、初心者コースしか滑ることができないからだ。
f:id:mobemobe617:20180310221208j:plain
先週何度かの雨のダメージを受けながらも、初心者コースのバンビゲレンデは滑走可能だった。
 また、先週一緒に滑った知人の親子も明日の日曜日に野麦峠を訪れたいと話していた。
hatehatehahaha.hatenablog.com
 知人は先週自分が教えた息子にバンビゲレンデを滑らせたいと考えていたようだったので、スマホで撮影した写真をLINEで彼に送った。
 自分はもう彼の息子が初級者コースであるファミリーゲレンデを充分に滑走できると思っているのだが。あとは彼がもう少し斜度になれるだけだと思う。

 今日の野麦のゲレンデコンディションは、朝方は昨日の雨によって硬くなっており、ところどころアイスバーンになっていた。パノラマゲレンデより上部はガスがかかっていたために視界も悪かった。
 陽が昇るにつれて雲も少なくなり、昼過ぎには視界はクリアになった。力が入るような滑り方をすると少し汗ばむほどだった。雪も次第に緩んできた。チャンピオンコースはともかく、ラビットコースでさえも緩んだ春スキーらしいコンディションになってきた。

 数年前までは緩んだ雪を滑走するのは苦手だった。だが、数年前にホームである野麦峠スキー場で開校されているあるスキースクールでその苦手意識が取り除かれた。スクールの名は『Feeling Ski School』。
 そのスクールを受講したことで春雪の滑走を楽しめるようになったのでスキーの滑走期間が長くなったし、自分のスキーの幅を広げてくれた。それだけでなく、自分のスキーの価値観も変えてくれた

 午後、柔らかくなった雪を滑り難そうにしていた友人に自分の春雪の楽しみ方を少しだけ聞いてもらった。その後に彼の滑り方を見ていたら、自分の話を聞いてもらう前よりも力を抜いて滑れているように見えた。
 15時を過ぎると今日もスノーボードを楽しんだ。15時30分過ぎにボードに履き替えたため、リフトの乗車回数は2回だけ。
 今週のような天候が来週も続けば、次の土曜日にバンビゲレンデの雪はなくなってしまうだろう。ひょっとして今シーズン最後のスノーボードになるかもしれないと思いながら、緩斜面の雪面に戯れられていた。
 山深いこのスキー場にも春が訪れつつある。

333

 333。この数字の並びを見て何かしら思うところがある人は、おそらくパチンコを嗜んでいるか、嗜んでいた人だろう。
 333という数字は、このblogで自分が昨日まで書き連ねてきた記事の数だ。毎日ひとつの記事を書いているので333日、約11か月このblog『淡白宣言』を続けてきたことになる。

 書きはじめたのは昨年の4月10日。特別に強い動機があってはじめた訳ではない。しかも、以前に一度だけblogを書いたことがあったが、そのときはほぼ3日坊主で終わったしまった。
 自分は怠惰で意志も弱く、いい加減な人間だ。それにも関わらず今日まで書き続けてきたのには、我ながら感嘆してしまう。
 逆に今ではこのblogが、どのようなタイミングで終わってしまうのかに興味が沸いてきた。

 今のところ一番可能性が高いのは、仕事だろう。システムエンジニアという職種は遅くまで残業をするものだという、不文律のようなものがある。
 現場に入るための面接で、何晩まで徹夜できるかという馬鹿馬鹿しいことを聞かれたこともあるくらいだ。
 実際、昨年の今頃は終電や終電近い電車で帰ることも珍しくなかったほどだ。
 そんなに夜遅くまで仕事をしても、疲れているので翌日に昨夜の作業を見直すと間違いだらけだったというのはよくある話。
 だが、自分が勤めている会社だと、現場に入る時に上の会社がいくつも存在するために、立場が弱いために理不尽な労働環境に追い詰められることがままあるからだ。

 今のところ自分もこのblogを書くことを楽しみにしているので、自分から投げ出すことはないと思っている。
 仕事以外でblogを書けなくなるほどのハプニングは急病になるか、事故に巻き込まれるかくらいしか想定していない。
 だが、人間の想像力なんてたかがしれているし、自分のことですら人は未来のことはわからないからだ。

 去年の今頃の自分が、今日の自分を見ると驚くことがいくつかあるだろう。
 スキーの腕前が多少ましになっていることは想像できても、まさかスノーボードにトライしていることまでは考えられなかっただろう。
 また、15年ぶりに以前所属していた文芸同人誌に出戻り、その同人誌上で小説を上梓することは、昨年の自分からしてみたら奇跡に近いようなことだと思う。

 あと、数週間で久しぶりに自分の作品が活字になっているのを見ることができる。
 大変楽しみにしているが、その作品を贈りたい人、読んでもらいたい人が何人もいることは幸せだ。

エアー・パーテーション

 現場がミッドランドから伏見のある雑居ビルのタコ部屋に移って1週間以上が過ぎた。
 朝の通勤時間はMidlanderのころより、5分ほど短くなった。朝に強くない自分にとって、この5分はありがたい。

 だが、不便なこともいくつかある。タコ部屋に出入りするためのセキュリティカードが未だにもらえない。
 出勤時や帰宅時などはオフィスの出入りする人間が多いために、誰かについていけばそれほど問題はないが、急にトレイに行きたくなった場合などは具合が悪い。お腹がゲリラに襲われた時などは大変だ。

 今のオフィスは某NECがワンフロア全てを借り上げているために、結構広い。エレベータが4基もあるほどのビルのワンフロア。机の数などは数えたことがないが、3桁以上の人間が座って作業できるのは間違いない。
 いくつものプロジェクトがその部屋で推進されているために、おかしなルールがいくつかある。
 代表的なもののひとつは、それぞれのプロジェクトの機密を守るためという理屈で、エンジニアが歩くルートが決められていることだ。

 いろいろな理由があって本来はプロジェクトのブロック毎にパーテーションで区切られるべきだが、間に合っていないという説明をプロパー社員から受けた。
 だが、未だにパーテーションが用意される気配はない。用意されるべきものが、用意されない理由を伺いたいものだ。予算かお金か、それとも簡単に口外できないような大層な理由なのだろうか。

 自分が作業するデスクは、部屋の出入り口から見ると左手の奥の方になる。デスクの島の中を縫うように歩けば出入口からはすぐだ。
 しかし、エアー・パーテーションを意識して歩かなければならないために大回りになる。ちょうどアルファベットの『G』のような感じで周り込まなければならいために、ゆっくり歩くと3分以上はかかる。
 もちろん、その分の時間が余分に取られるために生産性も落ちているだろう。

 この事務所で働きはじめて数日で、ある恩師のことを思い出した。高校時代の数学の教科担任を。
 数学の先生は初老の男性で身長は低かった。とにかく几帳面で学校内の廊下はおろか職員室内でも歩くところが決まっていた。
 それだけでなく、教室などの扉を開けるときも手ではなくて、足で開けていた。
 当然、生徒たちからは嫌われていたし、他の教師たちも彼のことを授業の余談で面白おかしく話すことがままあった。

 ある日、そのことが教頭の目に留まり注意を受けたようだ。その後しばらく彼は、わら半紙を持ち歩いて紙越しに扉を手で開けていた。彼にとっては苦肉の策だったのだろう。
 彼のその異様な所作は噂としてあっという間に広がった。呆れた教頭は、彼が扉を足で開けることを許したという逸話があったほどだ。

 明日からも見えない壁を意識して仕事をする際に、思い出すことがあるだろう。おそらくもう定年している、恩師のことを。

青空

 昨日は一昨日の雨から一転、朝から晴れていた。気持ちの良い青空だった。
 駅まで向かう途中、思わずある歌を口ずさみながら自転車のペダルを漕いだ。その曲は『THE BLUE HEARTS』の『青空』。

 この曲はシングルも発売されているが、彼らのアルバム『TRAIN-TRAIN』にも収録されている。自分は10代のころにこのアルバムをテープにダビングしてよく聴いていたが、最初のころはこの曲を聞いてもあまり思うところはなかった。

 だが、ある作品に触れてからこの曲の印象が変わった。その作品とは『THE WINDS OF GOD』。今井雅之の戯曲をもとに映画化までされた作品だ。
 作品の後半にこの曲が流れるのだが、その作品内で聴いてから特に歌詞が好きになった。今では時々ヒトカラで歌うこともあるほどだ。

 通っていた高校は地域では管理教育で名をはせていた学校だけあって、文化祭がなかった。代わりに文化的行事というものがあり、その中でもクラス対抗の合唱コンクールが行われていた。
 従順な1年生のころはスタンダートな合唱曲を選択することが多いが、3年生にもなるとある理由のために、スタンダートな男女の混成合唱がしにくくなる。

 自分が通っていた高校は公立の普通科だったので、3年生にもなると生徒の進路先の希望に準じて理系文系などのクラスに生徒は分かれる。学年全体では男女の生徒数に差はそれほどないが、3年生になるとクラスの男女比のバランスが悪くなるクラスが増えてくるのが、その理由だ。

 自分は理系を選択していたが、女子生徒が1人もいなかった。男子クラスというやつだ。となりのクラスも理系だったが数人女生徒がいた。
 合唱だけを考えるなら、少数の女性しかいないよりも男子クラスの方が合唱には適している。男性の2部合唱にすれば良いからだ。

 そんなとなりのクラスは合唱曲として『青空』を選択した。自分はクラスが違うので誰が最初にその曲を提案したのかわからない。
 だが、高校生のころにこの曲に注目できる大人びたセンスを持っている同級生が居たことに、今更ながら驚いている。

 今井正幸が戯曲、『THE WINDS OF GOD』を書き上げただけでも素晴らしいと思うが、この戯曲のテーマに『THE BLUE HEARTS』の曲を組み合わせることをどうして思いついたのだろう。
 彼は数年前に亡くなってしまったので、聞くことは永遠にできないが。

ラーメン大

 現場がミッドランドのある名古屋駅から伏見のあるビルに移って一週間が経った。名古屋駅よりも伏見の方が若干、ヒラリーマンの自分が食べられる値段を提供してくれる店が多い。
 だが、お昼休みは相変わらず、12時15分から。伏見という街はIT系に従事する人も多いがそれ以外のビジネスマンも多いので、どの店も混雑しやすい。
 そんな街で12時15分にオフィスを飛び出しても、すんなり座れる店は少ない。1人で出かけても。

 ある程度人気がある店に行ったら待たされるのであればと、開き直ってある人気のあるお店を久しぶりに訪れることにした。そのお店とは『ラーメン大』。
 次郎系のラーメンを出す人気店だ。伏見通から一本裏路地に入ったところにあるのだが、昼も夜も行列が絶えることのない人気店だ。
 名古屋にある次郎系の店の中では№1だと思っている。
 名古屋にある次郎系の店では『〇・けいこ』も有名だが、自分は嫌い。店員の態度が悪かったし、今どきカウンターにティッシュペーパーも置いていないのにはびっくりした。
 その点、『ラーメン大』の店員の対応は何度足を運んでも気持ちが良い。

 驚いたのは店員がお客を覚えていてくれることだ。しかも、お客がどのようなオーダーをするかまでもだ。
 麺は並と大盛の2種類とトッピングも煮卵くらいしかないが、次郎系ならではの細かいオーダーができるのにも関わらず、だ。
 野菜、脂とニンニクの少なめ多めと、味も薄めから濃いめまでの調整ができる。
 自分の場合だと麺は並、脂は半分で薄口の野菜増しを注文することが多い。

 今の働いている事務所から店までゆっくり歩くと10分ほどはかかる。自分が列に加わったのが12時30分の少し前。昼休憩に間に合うか、はらはらしながら並んでいた。
 列が進んで行くと厨房の中の店員と目があった。しばらくするといつものように店員に麺の量だけを聞かれたので、並と答えた。ちなみに、自分の前にはまだ3人の客が並んでいた。

 12時45分を過ぎてもまだ座れない。他の店でのランチも考えたが麺を頼んでしまったので、どうしようもない。あきらめてそのまま並び続けた。
 12時50分過ぎにはなんとかカウンターに座ることが出来た。店員に細かいオーダーの確認があったのが、自分のオーダーを覚えてくれていたのは嬉しい。数か月ぶりの来店にも関わらず。

f:id:mobemobe617:20180306214844j:plain
カウンターに書かれたTwitterのアカウントを見ながらラーメンを待った。今日はじめてきがついた。
 しばらくすると目の前のカウンターにラーメンが置かれた。久しぶりの野菜増しはボリュームを感じる。
f:id:mobemobe617:20180306215520j:plain
カウンターの上に置かれたラーメンを見上げえると迫力満点。
 スマホで写真を撮ったあとにゆっくりと自分の前に降ろして食べはじめた。残りのお昼休みはあとわずかなので、必死になって食べた。
f:id:mobemobe617:20180306215706j:plain
目の前に置いて見下ろしてもこの存在感。
 食べ終わったあとにはいつものような満足感を覚えた。750円で味わった幸せを抱きながら、足早にオフィスに戻った。