淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

夫婦別姓

 昨日から新しい現場で働いている。相手先はグローバル企業ではない。某TMCともおさらばだ。
 実はこのプロジェクトの面接時に、以前別のプロジェクトで働いたことがあったエンジニアが面接が終わった後に、わざわざオフィスからエレベータ前まで来てくれて、自分に参加を勧めてくれたのだ。
 前一緒に働いたプロジェクトに比べればここは天国ですよ、と。助言の言葉から読者は推測できたかもしれないが、優しい言葉をかけてくれたエンジニアは女性だった。
 女性の言葉に乗っかって失敗したとしても、女性好きな自分らしい失敗になると思って、今のプロジェクトの参加を決めた。
 ちなみに彼女と出会ったプロジェクトは串勝男も一緒だった。

 昨日の初日、彼女は居なかった。座席表を見ても彼女の名前は見当たらない。ひょっとして勝男もこのプロジェクトに参加しているかもしれないと思ったが、彼の名前もないので少しホッとした。
 しかし、モテない男の性なのか、すぐに女性に騙されたと考えてしまったが、彼女を責める気持ちはなかった。ただ、つくづく自分は懲りない男だと思っただけだ。
 ちなみに、自分の左横にも自社が仕事を受けている会社のプロパーが在籍しているようだったが、昨日は休んでいた。

 今朝、出勤すると自分を誘ってくれた彼女が出勤していた。すると、わざわざこちらの席まで来て挨拶してくれたのだ。そればかりか、困ったことがあったら言って下さいね、と優しい言葉までかけてもらった。彼女に対して失礼な思い込みをした自分が恥ずかしかった。
 座席表を見てもわからなかったことを彼女に話すと、この現場から姓を変えたのだと話してくれた。
 女性だからプライベートな繊細な事情が絡むことが考えられるので、深く聞くこともできない。デリカシーに欠ける自分でも。

 この彼女とのやり取りがきっかけで、夫婦別姓のことが気になりだした。これまで夫婦別姓については、正直他人事のように考えていた。
 だが、結婚をしても仕事を続けたいと考えている女性にとって、苗字が変わることはデメリットの方が多いはずだ。もちらん、婿養子に入った男性でも同じだろう。

 そもそも、何故日本人はオフィシャルな場ではファミリーネームで呼び合うのだろう?
 ファーストネームで呼んでいれば、夫婦別姓についての議論も入口が少しは違っていたはずなのに。

 どうやら世界的に見ても、選択的夫婦別姓を認めていない国は日本くらいのようだ。
 過去行われた世論調査などを見ても、60歳以下の人たちは概ね選択的夫婦別姓について好意的であるようだ。

 自分と妻の関係もそうだが、結婚してからも正規で働いている女性は男性よりも平均収入が上回っていることも証明されている。その主な理由は、結婚してからも仕事をフルタイムで続けている女性は士業が多いことが理由であると、ある新聞が分析していた記事が印象に残っている。

 今の世の中、同世代であれば女性の方が高収入であることも珍しくないのに、過去の遺物となりつつある家長制度を理由にして、夫婦別姓に反対するのは無理があると自分は考えている。