朝になると昨晩の雨がすっかり止んでいた。窓から表の道路を見ると、ところどころのアスファルトがシミのように色が変わっていた。昨日の雨量を考えると仕方がないだろう。
自宅周辺では大雨警報が発令されていたのだから。
梅雨の晴れ間を生かして洗濯を済ますと朝食を取り、仕事のメールのいくつかに目を通してから返信した。
玄関を出て庭先の物置を開けた。釣り具を車に積み込むために。何本かの釣竿とリールなどを車に積み込んだ。
昨日、友人から手長エビが食べたいというメッセージをもらったので、今日釣りにいくことにしたのだ。
今シーズン初の釣行。昨年の釣行はハゼ釣りの一回だけになってしまったので、もっと釣りを楽しめがよかったと年末に振り返っていた。
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手長エビ釣りのシーズンは梅雨時が一番向いている。本当は曇っている方が向いているのだが、今日はあいにくの晴れ。
手長エビ釣りには恵まれない空の下、自宅から車を西に走らせた。
まず、手長エビを釣る時にはよく利用している釣り具屋に立ち寄った。仕掛けと餌とあるものを入手するために。
あるものとは、情報だ。その店ではポイントや最近の釣果の傾向などの情報を教えてくれる。その情報によると、昨夜の雨の影響はあまりないとのことだった。
餌と釣り具に支払った金額は1000円ちょっと。有益な情報料も含まれることを考えると安いと思う。
釣り具屋の駐車場から木曾川の立田大橋周辺のポイントへ向かう。手長エビは潮が動いているときの方が、活性があがるので釣りやすい。人にもよるが自分は満潮前後の方が好きだし、多くの釣り人もその傾向が強いようだ。
ハゼ釣りの場合は逆で、干潮前後が自分にとっての時合いだ。 河川敷に降りると想像していたよりも車が多い。釣り人も結構出ていた。昨日の雨の影響はやはり少ないのだろうか。
時合いはまだこれからだと考えていたが、車の駐車スペースをすぐに見つけることができないほどだった。
何とか車を駐車して、まず川の様子を見に行った。釣具屋で聞いた通り、増水もそれほどではなかった。水の濁りも対したこともなかった。
車に戻って、釣りの支度をはじめた。その時に初めて忘れものに気がついた。釣った獲物を入れるビクがないことに。
だが、すぐに気を取り直した。ひょっとしたら、坊主の可能性だってあるからだ。
11時くらいから釣りはじめた。延べ竿とリール竿で。延べ竿ではメインターターゲットの手長エビ狙い。リール竿を出したのは隠居ハゼを狙うためだ。
一昨年、この時期に竿を出していたら思ったよりも釣果が上がったからだ。
どちらの竿もなかなか当たりがでない。だが、目の前に広がる河畔の景色と風を感じるだけで気分が良かった。日差しは強かったが、風のせいで思ったよりも暑さを感じなかった。
3時間ほどの釣行で、何とか坊主は免れた。手長エビは周りの釣り人よりも連れていたようだが、つ抜けは出来なかった。ハゼは隠居サイズが二匹。
少し寂しい釣果になったが、2年ぶりの手長エビ釣りは考えていたよりも、リフレッシュになった。クーラーは忘れなかったので、何とか手長エビとハゼは持ち帰ることができた。
あとは、ビールを飲みながら食味を楽しむだけだ。