昨日、今シーズン2度目の野球観戦をナゴヤドームで愉しんだ。一昨日の深夜に突然、友人が誘ってくれたからだ。
友人は4人家族。4枚の3塁側内野指定席を譲ってもらったのだが、下の子供になる長男はまだ未就学児。未就学児は入場券が親などと一緒に座れば入場券は要らないので、自分を誘ってくれたようだ。
試合開始は14時。昨日の14時は自分がアルバイト先を上がる時間。一緒の時間にあがったアルバイトであるゆでたまご社長*1に送ってもらうことをお願いすると、気持ち良く了承してくれた。彼は自宅から車で通勤している。
台風24号によって、秋雨前線が刺激されたせいか時折雨が強くなる1日だった。ナゴヤドームへ向かう途中も、雨の休日のせいか道は混雑していた。
ゆとりーとラインのバス停付近で降ろしてもらった。そこからは、傘無しでもほとんど雨に濡れることなく、ナゴヤドームに入場できる。
入口のゲートでB4サイズほどのカードを受け取った。片側には青地に白いフォントで41の背番号、もう片側には白地に青色フォントで31の背番号がプリントされていた。それぞれ、『ASAO』と『NOMOTO』の文字も同色で。
昨日は浅尾拓也と野本圭、2人の引退セレモニーが試合後に行われることになっていたのだ。
ドラゴンズファンである自分にとって、2人にはそれぞれに思い出がある。口ではドラゴンズファンを辞めたことを公言していた、亡くなった父親も特に野本選手については広言することが多かった。
彼はバットコントロールを重視したスタイルだったのか、流し打ちが多かったのが、父は気にいらなかったようだ。左打者なので、ショート正面を弱い打球が突くイメージを自分も強く持っている。
浅尾選手と違って野本はドラフト1位入団。いつかは、覚醒してくれると思って毎シーズン見続けていたが、ついにその日が訪れることはなかった。
ドームに入場すると14時30分を過ぎ。スコアボードを見ると試合は3回を迎えていて、タイガースに2対0で負けていた。
阪神の先発は藤浪、ドラゴンズの先発はガルシアだったので、この展開は少々以外だった。たが、個人的に藤浪は好きな投手なので、彼が良い投球を披露してくれてことは、悪い気はしなかったが。
結局、ドラゴンズは藤浪に完封負け。見せ場もほとんど無い完敗だった。
ただ、自分には熱くなったシーンが2度あった。8回裏に野本圭がファーストゴロに打ち取られた瞬間と、9回表に浅尾拓也が中谷を三振で抑えた瞬間だ。
多くのドラゴンズファンだけでなく、ひょっとしたらタイガースファンの中にも浅尾が中谷を討ち取ったシーンに共感してくれた人も居たかもしれない。もちろん、自分もその中の1人だが。
だが、個人的には野本圭が最後の打席が凡打になったとはいえ、流し打ちをしなかったことが自分を納得させた。
試合後には2人の引退セレモニーが行われ、セレモニー後には2人がスタンドの前を丁寧に一周した。彼らが通るとタイガースファンからも声援や紙テープが飛んでいたのにも驚いたが、彼らの多くがセレモニーを温かく見守ってくれたことが、自分の心を打った。
彼らのような野球ファンに、自分は成れているだろうか。中日ドラゴンズ 公式サイト - ドラゴンズニュース ★野本圭選手 引退セレモニー
中日ドラゴンズ 公式サイト - ドラゴンズニュース ★浅尾拓也投手 引退セレモニー