昨日の日曜日の夕方、弟と一緒に久し振りに実家で母親の手料理を味わった。ほぼ1か月ぶりに。
弟は相変わらず晩酌をしながら、毒を吐いていた。最近、腹が立ったこと、イライラしたことを自分が話題にすると、男の更年期だと言い放ったのだ。
確かに、他人から見れば自分もそういう年齢になったのかもしれない。
弟は連休中に誕生日を迎えたので42歳。本人はどうやらそのことが憂鬱らしい。今の年齢まで自分が独身なのが納得できないようだ。
誰しも今の状況は過去の自分が望んだことの結果だと、自分は考えているので、全く弟には共感できないが。
お酒を呑みながら、現行の天皇制について屁理屈をこねていた弟。母親が仕方なく、その言葉を拾うと話はさらに理屈っぽくなった。
母親はすっかり辟易したのか、助けを求めるように自分を見たが、どうしようもない。自身が自分で気がつくしかないのだ。
弟は連休中に伊勢神宮に参拝したらしい。元号が変わった後だったこともあり、非常に混雑していたことを話していた。天皇制には強く反対しているくせに、伊勢神宮には参拝するという矛盾を感じながらも、話を聞いていた。
どうやら最近、婚活で知り合った女性と一緒にお参りに行ったようだ。彼女が九州の宮崎出身で、伊勢に行ったことがなかったことを聞いたので、弟が誘ったらしい。
だが、出かけた夜に今後のつきあいを断られたようだ。さすがにこれには凹むだろうと、自分も多少は同情した。
今回の弟の行動に思うことは多々あるが、その中での一番は、どうして伊勢神宮への参拝をデートとして選んだのかということだ。
自分が住む街、名古屋近辺ではデートをしたら関係が悪くなることで有名なスポットだからだ。
東山動植物園の池のボートに2人で乗ると別れるという話も有名だが、自分は経験がないのでわからない。
特定の池のボートにカップルが乗ると別れるというジンクスは、どこにでもありそうな気はするが。
伊勢神宮については、自分も思い当たることがある。独身時代、妻と一緒に出かけた時の帰り道で酷い喧嘩になったのだ。あきらかに、妻の言動がおかしかったと自分が思っていたが、本人も後ほど気がついたようで謝ってくれたほどだ。
かつて、伊勢神宮のジンクスについて歳下の友人から、次のようなことを聞いたことがある。
伊勢神宮には天照大御神が祀られている。男女2人で訪れると、女神である天照大御神が焼きもちを焼くからだと。
この理由付けは面白かったし、自分は納得もしたが本当のところはどうなのだろう?