淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

名古屋で一番高い山へ

 昨日、名古屋市内で一番高い山へ登った。その山とは東谷山。標高は198.3メートル。目的はカメラで夜景を撮影するためだ。

 カメラ、三脚、懐中電灯、タオルにペットボトルのお茶を持って17時過ぎに車で家を出た。
 小中学生のころは、東谷山近辺までは自転車で行くのが普通だったので迷ったが、チェーンがすぐに外れてしまう自転車で夜間の遠乗りは暴挙だと考えて、自重したのだ。

 東谷山の山頂には尾張戸神社がある。神社参拝者のための駐車場があるので、そこに車を停めた。自分以外の車も数台、駐車してあった。
 陽が陰りだすなか、薄手の長袖シャツ一枚で山道を歩き始めると、木陰では少しひんやりとしたが、それも最初だけだった。道はだんだんと荒れ始め、最低でもスニーカーでないと歩くのは難しかった。
 途中、何人かの登山客とすれ違ったので、挨拶をした。そのころには、少し息が上がり初めていた。運動不足の人には結構きついハイクだろう。

 山道を上がりきると正面に神社の拝殿が見えたが、自分以外の参拝者は誰もいなかった。
 しっかりと時間を計っていないが、山頂までは20分はかかったのではないか。
 時折、野鳥の鳴き声がする中で尾張戸神社に初めて参拝をした。

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尾張戸神社の拝殿。
 拝殿の左側に展望台があった。三階立てで、木で作られていた。まわりが少しずつオレンジ色に染まってゆく中、狭い階段を上がって最上階まで上がった。
 左手が木の枝で少し視界を遮られてはいるが、なかなかの眺望だった。何度かシャッターを切ると、展望台に備え付けてあった椅子に座った。空があかね色になるのを待つために。
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展望台からの眺め、左手の枝がなければ名古屋市内中心部が見やすかったのだが。
 18時近くになると、展望台からの正面の眺望が少しずつ色づきだした。独り、カメラと眺めに向き合っていると、話し声と足音が聞こえてきた。しかも、次第にこちらに近づいてくる。
 展望台から境内の方を見やると、若いカップルが見えたので、挨拶がてらに自分から声をかけた。すると、2人は少し驚いているようだった。
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展望台からの夕陽、それぞれの写真に味わいがあって、自分なりには気に入っている。
 どうやら、彼らも夜景を見るために来たようだ。2人はそれぞれ双眼鏡とコンデジを持っていた。
 2人はあきらかに20代。どちらも容姿は残念な感じではない、お似合いの2人。
 先に自分が居たのに、彼らの邪魔をしているように感じたし、見せつけられているような気がしてきたのは、やっかみだろうか。つくづく、自分の器の小ささを思い知らされた。

 自分が写真を撮っていても、どうしても2人の言葉が耳に入ってくる。
 2人が時々敬語になるのが、付き合い出したばかりなのを自分に連想させた。正直、羨ましかった。でも、何が羨ましかったのだろう?

 19時を過ぎると空はオレンジ色を失って青さを増し、代わりに地平線の下に星のような人工的な光がひとつずつ点った。
 彼らは肌寒さを感じたようで、自分よりも先に帰った。その後は、写真撮影に集中出来た気がするが、作品に表れているだろうか。

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暮れ始めた眺め。この写真を撮っている時はまだ2人が横に居た。
 写真撮影が終わると、暗闇の山道を歩くのは考えていたよりも大変だったし、心細かった。駐車場まで戻るとほっとしたが、自分以外の車はもうなかった。

 帰宅してパソコンに取り込んでから写真を見ると、夜景に関しては納得できた作品はなかった。夜景を撮るのは、やはり難しい。

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目的の夜景、自分としてはイマイチだと思っている。心が乱れたせい?