淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

通院して切に願っていること

 昨日、調子が悪かったので仕事を休んだ。といっても、祝日である月曜日に出勤し、しかも残業までしたのだから何も引け目を感じなかった。
 それどころか、元請け社員たちに対して当てつけと牽制になることまで、計算していた。

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診察を受けたあとに立ち寄った区役所の駐車場にて。スマホで撮影。
 今週の月曜日に、オフィスで残業している時だった。20時前くらいだったと思う。オフィス内は自チームの3人だけになっていた。
 突然、自分の右隣に座っている女性課長が切り出したのだ。キリのいいところで帰るように、と。
 その言葉を聞いた瞬間、自分は耳を疑って驚いていたが、自分の左隣に座っていたエンジニアが自分越しに、反論をはじめた。ふくよかな女性課長に。

 元請けの部長から今請け負っている仕事を少しでも早く済ますように言われていることを。その指示を出した部長は彼女の上司にあたる。
 それでも、課長はブツブツ言い続けていた。体格からくる貫禄だけなら十分部長に見える彼女に対して、彼はまた同じセリフを口にしたのだ。

 そんな二人のやり取りが数回続いたあとに、課長は自分に視線を向けてきた。その視線は自分を誘っているどころか、少しも優しくないものだった。
 自分も反論しようかと思ったがやめた。同じ国に産まれ育っているはず同士だが、同じ言葉でコミュニケーションが取れるとはもう、思っていないからだ。

 その日の夕方に行われた進捗会議の場において、彼女から厳しく攻められていた。自分の仕事の進み具合に対して。
 さらに彼女はまくしたてた。残りの仕事は残業すれば、充分にできる残量だと。
 自分が無理だということを説明しようとしたが、彼女はろくに話を聞こうとしないで、彼女の考えを押しつけてきたのだ。何の根拠も示さずに。
 その瞬間、自分の無意味な残業が確定したのだ。

 美人ではない課長の思考回路は、TOYOTA系の仕事を二次より下の立場で請け負っている会社の社畜たちには、ありふれたものだ。
 だから、反論どころか理論立てて説明することすら虚しい。
 会社や立場が違っていても、ある程度はわかりあえるはずだと思っていた30代。性善説を信じていたかつての自分はもう、何処にもいない。

 何も期待していないし、言われたことだけをただ黙々とこなすことだけを自分に言い聞かせていたつもりだった。
 だが、自分が受けていたダメージが大きかったことが昨日、医者の診察を受けて明らかになった。
 左耳の聴力が落ちていることがはっきりとしたからだ。ストレスと寝不足が原因ではないかと、男性の耳鼻科医は口にした。

 完全にストレスのない世界になって欲しいと思うほど、高望みをしている訳ではない。何もかもが自分の望むようになる訳がないのは、わかっている。逆にそんな世界があったら、気持ち悪いし退屈だろう。
 だが、せめて人一人一人が受けるストレスの上限値は、身体に変調を来さないまでになるような世界にならないかと、切に願う。コオロギが鳴いている夜更けに。

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今日の写真はMumeiさん。彼女を撮影したころの夏の日が、ただ懐かしい……。