淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

シニア二人と47歳の自分の挑戦

 今日は平日よりも早い時間の電車に乗った。都心へ向かう電車へ。
 9月前から探していたいくつかあった副業先の仕事のひとつが今日、初出勤だったから。
 現地に8時に出勤するように言われていたが、いきなり数分遅刻した。
 今月から通勤に時間がかかるところで平日働いているので、疲れがたまって布団から出られなかったからだ。

 副業先の仕事の内容は観光記念写真の撮影アシスタントと客引きだ。場所は名古屋市内では数少ない観光地のひとつ、名古屋城
 尾張一の城は、名古屋市が運営に絡んでいる施設の中では珍しく、月曜日が休みではないようだ。
 そんな施設で社長だけはほぼ休みなく、毎日仕事をしているらしい。
 自分を面接してくれた人が今日の午後になって初めて社長と知ったが、仕方がないとは思う。社長である彼には、会社の経営者らしいオーラが全くなかったからだ。
 身贔屓になるかもしれないが、自分が産まれる前から会社に属さずに事務所を自分で構えていた、父の方がずっと経営者らしいオーラを漂わせていたように思う。

 60歳の彼は今年、今の会社を起業したようだ。まだ、社長としてのキャリアが浅いために、経営者として磨かれるべきところが磨かれていないことが、自分にそのように思われた原因かもしれない。
 雑談がてら帰りに彼から、起業の経緯についての話を少し聞いた。今までに何度もそのチャンスはあったらしいがただ、その度に踏切がつかなかったらしいのだ。
 それでも、彼は自分の人生に対して後悔はしたくなかったらしい。そのために、60歳で会社を興すことを思い立ったようだ。

 彼のチャレンジは成功するか、ハタから見たら少々微妙だ。そのうちのひとつの根拠は、彼が褒めベタだからだ。
 今時の経営者、しかも少人数のチームで仕事をする上で必要なのは人を褒めることだと思う。叱責するよりも、少しの良いところを見つけた方が、働く立場としてはモチベーションが上がるのは当たり前のことだ。
 ただ、それが初めからできる人、何があってもできない人、経験や考えを重ねるようになってできるような3タイプがあるように思う。
 ただ、残念ながら、少なくとも今の彼は自分のモチベーションを上げることはできなかった。
 今日の自分の労働は給料の対価にあってないと、はっきりと断言できる。今日の売上金額の観点から視ても、労働者の視点からみたら、搾取されているとしか思えない。

 今日は社長と自分を含めて四人のチームで仕事をしたが、もう一人の従業員も印象に残っている。
 彼が何代目かは知らないが、120年続いていた写真館の主だったらしい。だが、今年になって彼の判断で写真館を閉館したようだ。それなりに忸怩たる思いはあっただろう。

 彼は今でも現役のプロカメラマンのようで、来月と再来月の週末に撮影の依頼が多々入っているらしく、その仕事と被る日は名古屋城での仕事を休むと聞いた。ある意味では当然だと思う。
 そのための穴埋め要員としても、自分が採用されたのかもしれない。

 ただ、わかっていることはシニア二人と自分が新しい人生の選択をして、新しい環境で知り合ったことだ。

f:id:mobemobe617:20190928184119j:plain
今日の写真は麻乃さん。