淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

東名阪

 たんぱく宣言もこの記事で1,000個目。
 昨日、たまたま気がついたくらいなので、アニバーサリー的に何か特別な内容を書くつもりはないので、あしからず。
 そればかりか、先月中に書き残しておきたかったことを記すことができなかったので、今日はそのことを綴りたい。
 先月、自分と同じ業界に働いている男女、一人ずつに同じことを言われたからだ。

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名古屋で一番、格が上だとされていた百貨店、松坂屋の前でのショット。
 フリーターを辞めて最初に会社員になったのは、23歳の時。その会社は生花の仲卸業だった。
 仕事柄、花屋さんとの接点が多く、勤めていた会社のお客の8割ほどが、街の花屋さんだったのではないだろうか。
 ある花屋のオーナーが口にした言葉が印象に残っている。他の地方から来て名古屋で商売ができるようになるのにはどれくらいかかるかという、問いと答えだ。ちなみに答えは親子三代で100年、とオーナーから聞いた。
 要は長く関係性がある相手でないと、仕事上のパートナーと認められないということらしい。
 ずっと名古屋に住んでいる自分にはイマイチ、ピンとこなかったが。
 他の業界に変わったこともあったので、古くさい業界のことだけで、それもだんだんとなくなっていく概念だと思っていた。

 だが、全く違っていたのだ。
 30歳を過ぎてからSEになった自分。それから身を置いている業界は表面上、生花の仲卸と正反対。前者がデジタルだとすると後者はアナログ的な面が多いはずだと、勝手に思い込んでいただけだった。
 少なくとも自分が産まれ育ち、今働いている街の名古屋では。
 会社対会社で一番重要視されるのは、それまでの関係性。今までがどうであったかを一番に考えている、と他の地方の人たちからは異様に思われているらしい。
 そのことを、ある会社の営業と自分の女友だちから直接に聞いた。

 二人の見方は、大阪と東京に所在する会社やエンジニアに対しても、ほぼ同じであった。
 大阪はとにかくコスト主義。一円でも安いことを大義にしているように、二人には写っているようだ。
 逆に東京の現場やそこで働く人々は、合理的かどうかに価値を置いているとのこと。
 一方、名古屋は馴れ合い主義。会社対会社、人対人であってもお互いに細かな説明を省略して、忖度を求めあっているようだとも。
 だから、他の地方から来た人間は名古屋で仕事がし難いらしいし、優秀な人材は集まらない、と。
 また、大阪よりも東京に優れた人材が集まりやすいと、自分のガールフレンドは教えてくれた。
 彼女は名古屋出身ではないし、エンジニアとしての実力は自分よりもはるかに上なこともあって、時折名古屋での仕事が嫌になるようだ。

 自分が働きだして四半世紀が過ぎようとしている。グローバリズムという言葉が当たり前のように聞かれるようになっても、ローカリズムが仕事に及ぼす影響が無くならないのは、何故なのだろう?

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今日の写真のモデルはぺんぺんさん。