淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

見えないものは疑わずに会えない人のことを思う

 会社の仕打ちで落ち込んだがある程度、気持ちが落ち着いてきた。
 会社が自分にしたことを許すつもりはないし、許せるはずもないが、そのことばかりに囚われて落ち込んでいるべきではないと、昨日の夜には思えた。

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通勤途中にて。
 布団の中で中島みゆきの『時代』を聴いたことがきっかけだった。
 何故、その曲を自分が求めたのかはわからないが。
 真っ暗な部屋でスマホから流れてくる曲に耳を澄ませていると、無意識のうちにこれまでの生き方を振り返っていた。

 辛かったこと、悲しかったこと。仕事や会社のこと。自分が出会い別れ、通り過ぎていった人たちのことを。
 過去の記憶に遭遇していると、自分との別れに際してある人が自分に贈ってくれた言葉が蘇ってきた。
 その言葉を聞いたのは数年前だったので、このごろは思い返すこともなかったけれど。

 自分を救ってくれた言葉を詳細には書かないが、負の感情に囚われがちな自分に対しての戒めだった。
 その言葉をかけてくれた人は、今のところは自分が最後に好きになった女性だ。

 恋をするといいことばかりではなく、辛いことも当たり前のようにつきまとう。特に自分のようにモテない星の下に生まれた人間は。
 それでも、彼女の言葉を思い出しただけでも、時に恋をして生きてきたことを幸せに感じる。

 当時から今まで、彼女に対してだけは何度も同じことを考えている。
 彼女から受け取ったものの代わりに、自分は何を差し出したのだろうか。彼女に対して、自分が何かの助けになっていたのだろうかを。

 会うことができなくなっても、自分に手を貸してくれるなんて、本当に素敵な人に巡り会ったと思わずにはいられない。
 他人から冷やかされることを承知で、彼女との出会いと別れは自分にとっては運命だったと信じている。

 自分だけでなく、運命論者の人は決して少なくはないだろう。
 もし、運命論を考えられなくなってしまったら、気安く毎日を生きられないのではないか。
 人生は日々、選択の連続。瞬間、瞬間の結果が未来の自分に関連してくると考えたら、生きていくのが辛くて仕方がないだろう、きっと。

 辛いことがあったにせよ、見えないものは疑わずに会えない人のことを、ただ思いたい。春がまだ少し先の寒い夜に。

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今日の写真のモデルは冬花さくらさん。