淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

雪がちらつく朝に

 昨日の朝は少し冷え込んだが、気持ちは高ぶっていた。ホームで電車を待っていると、雪がちらついたから。
 風もなく、ゆっくりとほんのりと白いものが降りていた。
 電車を乗り継いで目的の駅に着いたときにはもう、雪はやんでいたが。

 暖冬、しかも暦上では春になったとはいえ、まだ春の雪と言うのには早すぎる。名残雪とはまだ、思いたくはなかったが感傷的な気分にさせたのは間違いない。
 晴れよりも雨、雨よりも雪の方が人をセンチメンタルな気分にさせると思っているのは、自分だけだろうか。

 現場で仕事を始めてすぐに、スマホが振動した。電話に出ると、相手は会社の総務から。
 女性からだったが、自分の言葉は丁寧ではなかったかもしれないが、仕方がないだろう。聞いた瞬間に脱力してしまうような要件だったから。
 要件とは、会社のメールアドレスの設定変更が終わったかの確認だった。

 半月以上前に会社から通達があった。セキュリティを鑑みて、全社員のメールアドレスを変更すると。変更といってもドメインだけの変更だったのだが。
 自分はすぐに対応したばかりか、新しいメールアドレスでメールを送付していた。アドレスを変更してから何通も。
 その相手先の中に、昨朝に電話をもらった彼女も含まれていた。

 何故、彼女は自分に送られてきたメールを確認しなかったのだろう? 送信者のアドレスを確認するだけで、彼女が電話する数が減っただろうに。自分のせいで仕事を増やしている典型例だ。
 百歩譲ってその確認が他の業種、業界ならばいざ知らず。一応はITに関連している仕事をしていると、公表しているのだから余計に恥ずかしい。

 彼女に知識が乏しかったのならば、近くに居る人たちは何故、助言してあげなかったのだろう?
 彼女は名古屋の支店勤務。同じオフィス内に名古屋で一番の責任者、支店長も居るはずなのに。

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仕事からの帰り道でのワンショット。
 自分が所属している会社への嫌みはこれくらいにして、雪が降る中で何を考えていたかを綴りたい。
 ある女性のことを考えていた。自分と少しの縁があったが、その縁がもうすぐで切れてしまう女性のことを。
 その女性は学生で、休みの日にはポートレートモデルをしているが、今春で社会人になる。
 よって、来月でモデルも卒業することをtwitterで知ったばかりだった。

 ポートレートを撮りはじめてから友人や知人に、まま聞かれることがある。相手も気恥ずかしいのか、タイミングはお酒の席が多いのだが。

 よく聞かれることとは、ポートレートの撮影中にモデルに特別な感情を持つことがあるかだ。
 答えはYes、100%ではないけれど。逆に少しはそんな感情が沸かないと良い写真が撮れない気がしている。
 感情的になりすぎても客観性が失われてしまい、カメラの操作や様々な判断を誤る可能性が高まるので、そのせめぎ合いが難しい気はするが。
 考えてもどうすることもできないこと。あくまで一カメラマンの私見だし。

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今日の写真のモデルはまやさん。雪の朝に自分を感傷的にさせたのは彼女です。来月14日でモデルを卒業するとのことです。