朝からは雨が降り続き、陽が差すことはなく終わった一日。
七月も二週目。梅雨が後半に入っているのにも関わらず、肌寒さを覚えることが多かった一日だった。
起きて寝間着から短パンに着替えたが、またすぐにGパンに履き替えた。
日中でもエアコンをかけるどころか、窓の開閉を何度も繰り返した。
窓を閉めていると湿度が高いこともあってか、どんよりとした感じに我慢がならなくなるので窓を開けた。
窓を開けているとひんやりとした空気が部屋に入ってくるので、また窓を閉めたくなった。
汗として体内の水分が出ていかないせいか、トイレに行く回数が自分でも気になった。
今日は朝から全く気持ちが上がってこなかった。低気圧のせいか、月曜日のせいなのかはわからなかったが。
仕事だけでなく何もする気がおきなかったし、何をしても億劫だった。
幸いなことに在宅勤務だし、独りで住んでいるので誰かを巻きこんでいないことだけがせめてもの救いだ。
独り言をつぶやいても、誰も居ない部屋に消えていくだけ。
口数が多いせいか、明朗に思われることが多い自分だが、本来の自分は違っているような気がしてきた。
産まれてすぐに祖父祖母たちと同居していた家庭環境が、後天的に自分へ影響を与えていただけではないかと、考えることが多くなっている。
そのメッキがただ、最近になって剥がれ始めただけなのではないか。
夕方になってもまだ雨が降り続いていたが、仕事を終えるとカメラと傘を持って家を出た。
10分も歩いただろうか。散歩を続ける気にならなくて帰宅した。
帰宅すると浴槽にお湯を張り、身体を沈めてぼんやりとしていた。
浴槽から出る気にならなかったが、なんとかお湯から上がった。
風呂から上がると開封してあったサバ缶、トマトとナスを使ったパスタを作った。
空腹をあまり感じていなかったのに、美味しく感じたのが不思議だった。
冷蔵庫に入っていた安い白ワインを一緒に呑んでみたら、取り合わせのせいか、結構イケた。
パスタを食べ終わってからも、少しずつワインを飲んでいた。見ていたものをテレビからスマホでのYouTubeに変えて。
安ワインの酔いに任せて全てを投げ出したくなった夜だったが、そんな勇気がないことも自分が一番知っている。
そんなもやもやした気持ちを抱えながらこの文章を書き始めたが、ここまで文字を探し続けてきたら少しは気持ちが落ち着いているのがわかった。
外ではまだ、音を立てて雨が降っている。
スリッパを脱いでいると足が少し冷たい。
明日は晴れるだろうか。雨はまだ降り続くのだろうか。