淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

忘れ物をしたかわりに

 梅雨明けはまだしていないが、夏らしい陽射しを感じた昨日の日曜日。
 洗濯などを済ませると車を走らせた。名神高速を西へ。
 久しぶりに名神を走行したが、自分が考えていたよりも車は多かった。高速道路を走っていると時折見ることができる電光掲示による案内表示が、ところどころで発生している渋滞を知らせていた。

 滋賀県に入ると一旦、走行車は減ったが彦根を過ぎるとまた車は多くなった。走行している車はそれなりに見かけたのに、自分が休憩するためにあるパーキングエリアに入ると、停まっている車が少なかったように感じた。
 向かった先は、大阪の万博記念公園ポートレートの撮影のために。
 100㎞以上のドライブをしたのは何時以来だろう?

 先週の初め、自分はかなり落ち込んでいた。
 その理由はお金や仕事のことではなかった。妻、娘、家族、身内、知人や友人などの人間関係のことでもなかった。
 趣味であるポートレートのことで強烈に凹んでしまった。
 ある人が撮った写真をSNSで見て、心を奪われたのと同時に、自分の実力の無さにどうしようもない虚しさを感じてしまった。

 そんな自分に自分が驚いた。趣味や好きなことに対して、これほど思い詰めたことが今までにあっただろうか。
 恥ずかしい話、そのことが原因で三日ほど酒量が増えた。
 だが、酔っても余計に虚しくなるだけだった。ポートレートの撮影を辞めようかと思いつめるほど。
 だが、木曜日からお酒を辞めた。お酒に逃げていても、仕方がないと自然に思えたからだ。

 関西のある撮影会に所属しているモデルで気になっていた人が二人いた。一人は一度撮影させてもらったことがあり、もう一人はまだ撮影させてもらったことがない。
 その二人を撮影すれば自分に足りない何かを見つけることができるかもしれないと思いついたので、二人の撮影を申込んだ。

 その二人にモデルをお願いして、万博記念公園内を9,000歩近い距離を歩きながら1,200枚ほどの写真を撮った昨日の午後。
 本格的な夏はまだ訪れていないが、カメラ二台といくつかのレンズなどを持ったまま、歩いているとすぐに汗が噴き出してきた。
 撮影を終えて駐車場の車に戻るとあるものを忘れてきたことに気がついたが高価なものでもないし、閉園の時間を過ぎていたこともあって、探すために戻ることはしなかった。

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昨日の帰路の途中にて。

 撮影後は日が暮れる中、自宅へと向かった。ハンドルを握りながらぼんやりと考えていた。公園で過ごした半日のことを。
 するとひとつだけ、自分の欠点を見つけることができた。

 欠点に気がつくことができても、そのことを克服できるのかは全く別の話。
 それでも少しだけ気持ちが楽になった気がする。

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今日の写真のモデルはれおなさん。