今朝は5時に目が覚めた。特別な予定がない休みの日に限って、早く目が覚めてしまうことに諦めがつくようになってきたのは、年の功だろうか。
カーテン越しに入ってくる風がヒンヤリとして気持ちがよかったので、ベッドの上でしばらくまったりとしていた。
6時を過ぎると、意を決して寝室から出て長袖のシャツとシーンズに着替えた。
玄関を出ると思いのほか、気持ちがよかった。軍手をはめて草抜きに取りかかった。玄関先から順に。
例年に比べると今年はこまめに草抜きをしているので、てこずるほどに伸びていた草は少ないし、昨夜も少し雨が降ったこともあって、気持ちいいペースで作業は進んだ。
猫の額ほどの狭い庭であることもあって、1時間ほど手を動かしたらなんとか様になったので切り上げた。
シャワーを浴びてから、簡単な朝食の用意を始めた。献立はハムエッグ、レタスとトマトのサラダとインスタントの味噌汁。
昨夜、買ったばかりの安い米だったが炊きたてだったこともあって、それなりに食べられたのは、身体を動かした後だったこともあるのかもしれない。
寝る前に米を研いでいるときには美味しそうには見えなかったので、味を心配していたのだが。
それでもしばらくは、このお値打ちの米を食べ続けなければならない。
朝食メニューを作る際に冷蔵庫を開けて、気がついていた。夏野菜が不足していることを。
朝食を食べると久しぶりにある場所まで、野菜を買いに行くことにした。
実家からほど近い場所にある神社の境内では毎月、一日と十五日に朝市が、昔から開催されている。
一緒に住んでいた祖母についていき、野菜を買っている光景をよく眺めていたものだ。もう、40年以上も昔の話になるが。
車で行くか迷ったが、身体を動かすためにもカメラ片手に自転車で行くことにした。
梅雨明け宣言が出されていない青空の下、ペダルを漕ぎ出すと流れていくいくつかのものが気持ちいい。
時間が少し早いこともあってか、バス通りを進んでも歩いている人や走行車は少なかった。
雨上がりなので空気が綺麗。光の差し方にムラが少ないのだろう。目にする景色がちょっとだけ、いつもと違って見えた。
タオルを首にかけてはいたが、拭うほどの汗をかかないまま、8時前には目的地へ着いた。
境内に入ると商品は片づけられはじめていたし、自分以外のお客はもう誰もいなかった。
そんな中、100円と200円でピーマンとレタスを買った。ピーマンはサービスしてもらい、一人ではすぐに食べきれないほどの量だ。
帰宅時は陽が高くなり、気温も上がっていただろう。行きと違って少しは汗をかいたが、それも悪くない気がした。
八月ははじまり、夏はまだ残っている。そして、人生はまだまだ続いていく、はずだ。