淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

キリンレモンの思い出

 先日、次のニュースを知って少し寂しくなった。瓶入りのキリンレモンの生産終了を。
www.nikkei.com
 コンビニやスーパーではペットボトルでさえ、キリンレモンをあまり見かけない。
 ゆとり世代より下の人たちは、キリンレモンと言われてもピンとこない人が多いのではないか。

 キリンレモンとはビールメーカーであるキリンが作っている炭酸飲料のこと。
 アサヒビールが製造している三ツ矢サイダーと似ているが、知名度にはかなりの差がついてしまったような気がする。自分の子供のころと違って。

 他の類似商品としてスプライトもあるが、こちらも影が薄くなっている。
 自分が子供のころ、コカコーラの横には当たり前のようにスプライトが並んでいたが、最近のコンビニではコーラは置いてあっても、横には別の商品が置かれていることが多いのではないか。

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先週末のお散歩ショット。この日も暑かった。。。

 子供のころ、家には当たり前のように瓶入りのキリンレモンが置いてあった。
 サザエさんじゃないけれど、家には三河屋さんのような酒屋さんが出入りしていて、瓶ビールはケース単位、醤油などの調味料は一升瓶で購入していた。
 ビールケースの横にはキリンレモンもケースで買い置きしてあったが、自分や弟が日常的に飲むためのものではなく、来客のためだった。

 父方の祖父母とは亡くなるまで一緒に住んでいた。
 亡くなった祖母は家に人が寄ることが、とにかく好きだった人。
 兄弟、娘や息子たちの親戚を中心に他人が我が家に訪れることが多かった。来た人にはそれなりにもてなしていた。
 このあたりは、自分も祖母の影響を受けているのではないか。

 身内が遊びに来たりするときはもちろんのこと、今日のような暑い日に銀行や郵便局の外回りの人が来た時にも、キリンレモンでもてなすことも少なくなかった。
 おぼんの上にコップと並んでいる光景が懐かしい。

 希に自分や弟がキリンレモンを味わえることもあったが、大抵は何かお手伝いをした時だった。
 特別な時にしか飲めなかったキリンレモン。ガラスのコップに注いで飲むと、いつもあっという間に無くなってしまう気がしていた、あのころ。
 今、改めて調べてみるとたった200㎖しか入っていないことを知った。
 亡くなった父が毎日飲んでいたビールの大瓶に比べると、かなり小さいとは思っていたが。
www.kirin.co.jp
 高校に入学すると、自販機で缶やペットボトルに入っていたジュースを何のためらいもなく買う同級生を見て、驚いたことを今でも覚えている。
 貧乏性のせいか、ジュースを気軽に買うことになかなか慣れなかったことも一緒に。

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今日の写真のモデルは夏凜さん。