今週の水曜日、アマゾンで買って楽しみにしていた商品が届いた。自分がアマゾンでポチったものは、オールドレンズとマウントアダプターだ。
オールドレンズのことを簡単に説明すると、フィルム時代に作られたレンズのこと。
今の時代のデジタルカメラとはレンズマウントが合わないため、マウントアダプターなるパーツを使う必要がある。
アマゾンからの荷物の包装を解くと、すぐに持っているカメラへレンズをはめてみた。
きちんとシャッターを切ることができたので、届いた商品自体にすぐにわかるような大きな問題はなさそうだったが、ひとつ気になることがあった。レンズキャップがなかったことだ。保護フィルターはついていたのだが。
撮影しないときにレンズを汚れや傷から守るため、レンズキャップはどうしても欲しい。
仕事が終わると街中のカメラ屋まで車を走らせた。
店頭には箱入りのマスクが山積みにされていた。
平日のこともあるかもしれないが、夏のボーナス後だというのに店内は空いていた。
店員の助けもあって、なんとか一つのレンズキャップを探し求めることができた。購入価格はたった数百円。
少し悪い気がして、店員に何気ない言葉をかけた。オールドレンズを扱っているのか、と。今になって思うと不用意な発言だった。不要不急と言えるのかもしれない。
店員はガラスケースの鍵を開けてくれたのだ。ケースの中には多数のオールドレンズが並んでいた。
いくつかのレンズを見ていたら、自分が欲しかったものがあったので、衝動買いしてしまった。
数千円ほどの出費よりも、一気に二つものオールドレンズを購入して、使いこなすことができるかどうかの方が、気になっている。
オールドレンズを使うためには大きなハードルがひとつある。一部のレンズマウントを除き、マニュアルフォーカスでピントを調整しなければならないからだ。
その日から毎日のようにピントリングを触っているが、触れば触るほどオートフォーカスの有り難みがわかった。
先日、このblogでポートレートの撮影を辞めることも考えていると書いたが、オールドレンズを買ってからは、その気持ちが和らいでいる。
買ったばかりのオールドレンズを使いこなせるようになれば、柔らかくてフワフワな写真が撮れることがわかったから。
レンズを使いこなせるようになるまでに、投げ出してしまう可能性だって、もちろんあるが。
今までの人生で幾多のことに対して、猿のようにはまり、鳩のように飽きてきた自分だから。