ポートレートの撮影をはじめて一年と数ヶ月が経った。
最近、強く辞めようとは思ったことがあったが、しばらくはペースを落としながら考え続けることにした。
十数ヶ月前との一番の変化は体重だろう。75㎏ほどだったが、最近では70㎏前後、体脂肪率も20前後をキープしている。
脱がなければ、それほど醜いカラダではなくなったように思う。
しばらく会っていなかった人に会うと、痩せたと言われることが多くなってきた。
昨夜、一年ほど前に友人が撮ってくれた自分の全身ショットを見た。
スマートになっているのが自身の目でも確認できた。顔の大きさはほぼ、そのままだったが。
今年の春先、関西の撮影会に参加したときのこと。
撮影が始まるまでの時間に他の参加者と会話をしていると、ポートレートの撮影を続けていると自然に痩せることができるということで意見が一致した。
その参加者のある友人は、痩せるために某○IZAPに100万円近くのお金をつぎ込んだこと、その結果が芳しくなかったことを教えてくれた。
それなりのカメラとレンズを数本買って、ポートレートの撮影会に何十回も撮影しても、100万円からはかなりお釣りがくるだろう。
そんなことも二人で話したような気がする。
カメラ、レンズ、ストロボやレフ板などの撮影機材を背負って、屋外を歩き回れば痩せるのは当たり前だと思う。
しかも、今の時期のような夏の暑い日であれば、かなりのカロリーを消費するはずだ。
今まで行ったことがなかった場所に足を運ぶことができたのも、ポートレートの撮影をはじめたからこそ。
ポートレートの撮影は公園で行われることも多いので、今まで行ったことがなかったいくつもの公園を知ることができた。
名古屋市内では紫陽花で有名な公園が、自宅から車でたった20分ほどの場所にあることを今年になるまで知らなかった。
ポートレートを撮らなければ、その公園のことを知らないままで、死んでいったかもしれない。
ポートレートを撮ることでコミュニケーション能力が向上すると、何かで読んだことがあった。
自分が撮りたい写真を撮るためにはモデルさんとのやり取りが必要だから、というのが主な理由だった気がする。
その文章を読んだときは多少、納得していた。
だが、ポートレートの撮影をはじめる前のころと比べて、自分のコミュニケーション能力が高まっているかは疑わしい。
お喋りなのに肝心なことを言い忘れたり、言い出せなかったりすることや、言わなくてもいいことを口にしてしまうことなどは少しも変わっていない気がする。
公私とも、誰に対してでも。